マイナンバー法案に断固反対する!2012年02月16日 13時09分49秒

★国民総背番号制度の行き着く先は悪夢のような管理社会。

 今日もどんよりとした鉛色の曇り空。薄ら寒くて外で何か作業などできやしない。春の到来はまだまだ先のようである。

 さて、今日の国会で、政府民主党は「マイナンバー法案」なる新たな制度作成に向け法案を提出した。これによって国民は様々便利になるのだと言うが、要するに全ての国民一人ひとりにシリアルナンバーをつけて国家が国民を管理していこうという趣旨に過ぎない。これまでも何度も俎上に上がっていた国民総背番号制ということなのである。

 今の民主党野田政権は、これまでの自民、民主を含めた全ての政権の中で歴史上最低最悪だと何度も書いてきたが、ついにここまで来たかという深い憂慮の思いに囚われる。今の民主党は自民党ですらできなかった悪法を彼らが政権を維持している間に次々と成立させようと躍起になっているようだ。
 原発の再稼動も大きな問題であるが、個人的にはこのマイナンバー制度に対して非常に危惧を覚え怖れるものである。もし、この制度が生まれたらどうなるのか。むろん、市役所などに行かなくても行政上各種の手続きはすごく簡略化され簡便になるであろう。自分の番号を入力さえすればたちどころに税金、健康保険、年金、申告履歴などもアクセスできる。一元化されれば確かに簡素化となろう。

 一方、その番号がどの人についているか国家、政府が知るということは、その個人情報を誰かが逐次全て管理しているということだ。これが警察、国家権力と一体なのであるから、その人の犯罪歴もたちどころにわかるし、おそらく出自、経歴、収入、病歴、家族構成、当人の思想信条傾向まで記録されていく。
 それは秘匿され、外部に出ることなどないと彼らはいうが、このインターネットの時代、誰がいつ政府のコンピュータに不法にアクセスするかわからないし、誰か政府内部から持ち出され漏れる可能性だって大いにある。
 そしてときの政府に対し反対する思想を持つ者や危険人物と目される者には、常に動向は調査され監視の目がその番号にはついてくる。その標的となった人物の収入、税金や何をし何を買い何を申告したか、調査記録は溜まり居場所も行動もたちどころに把握できるよう管理されていく。

 近い未来、生まれた瞬間から人は国家から識別番号を与えられ、個人氏名よりもその番号で死ぬまでの全ての行動は管理把握されていく。問題ある思想の持ち主、反政府運動などの活動歴は記録され、大企業には就職できないように情報は伝わって差別選別は徹底される。税金を払わない者、働く意志のない者などイレギュラーな国民は矯正収容施設に召喚される。これは近未来SFではない。

 大阪の市職員に対しての思想調査も深く憂慮するものがあるが、このマイナンバー制度、マイナンバーどころか、どんな人間であるのか、たちどころにわかるよう、犬の鑑札を人にも押し付けるということなのである。
 鑑札が欲しい従順な飼い慣らわされた人はともかく、それによって便利になるどころか今の自由が奪われるならば野良犬である自分はこんなナンバーはまっぴら御免なのだ。

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