「本番」のオープニングライブの予定について2011年11月03日 04時44分47秒

★時はいつが最適なのか迷っていることを書く。

 外はまだ暗い。夜明までまだ少し時間がある。トイレに起きたらもう眠れなくなってしまった。始発電車は走り出したようだが。

 自分は深く考えないしお気楽に生きているように見える。自らもそうありたいと願う人間であるが、心の奥底には不安や怖れ、焦りや苛立ちが実は少なからずある。
 何か目先のことに追われて忙しくしているときはそうしたネガティブな感情は表れないが、ぽっかり時間ができたりこうして深夜、地球上で今生きているのは自分だけのような気分の時は、ついあれこれ考えてしまい心は乱される。心臓がドキドキしている。人は誰でもそうであろうか。そんなときはありますか。

 10.29のプレ開店イベントに来てくれた人たちの多くから、次はいよいよ本番の開店記念ライブですね、楽しみにしています、いつになりますか、と訊ねられた。気持ちとしてはやはり年内、何としても今年2011年のうちにやりたいと思いそう調整しているのだが・・・。
 自分がこの人と決めて内内に出演をお願いしてあるミュージシャンの予定もかなり詰まって空いていないことと今年も二ヶ月を切ってしまったこともあり年の内はまず日程的に難しいなあと思っている。どうしたものか。

 むろん例えばの話、確認したわけではないが、大晦日近くの平日、つまり仕事納めの頃ならばスケジュールも空いて観客方も仕事が終わり時間的にも来やすいかと想像するのだが、そう「年忘れライブ」をやると決めてお伺いを立てるところまで自分の気持ちが固まらない。

 理由はいくつかある。まず日程的にかなり余裕がないのでたとえその頃だとしても宣伝告知に時間がかけられない。せっかくの記念のライブなのだからしっかり満員に、せめて20人はお客様に来てほしい。
 キャパ的な問題は先日のプレイベントで予想はたった。ライブの最中には大きなテーブルなど置かないで詰めて座ればそのぐらいは問題なく入る。難題はその人数の客を集められるかであり、たかが20人でもよほど頑張らないと非力な自分には難しいと認識する。世の中には自ら努力せずとも自然に何とかなることもあるが、こうしたイベントこそ強く心して必死の準備を進めていかないと成功には至らない。それはいくつもライブを手がけた経験である。
 記念する「無頼庵」初めての本格ライブが空席が目立つようではお願いするミュージシャンにまず申し訳ないし何よりも自分が情けない。先行きが危ぶまれよう。そしてその頃を躊躇うには実は大きな訳がある。

 ちょうど12月の半ば、近くの国立で、その予定している顔ぶれ、五郎&律のお二方のライブが既にあるのである。中川五郎氏のHPでそれを知りう~むと唸ってしまった。直前にそれがあるとファンはそちらにまず行くので無頼庵には来ないだろうし、逆にその店でも後に近所で同じライブがあるとまた客を奪われる。決して多くはないと思えるそうしたフォークファンを奪い合うことは本意ではないし後から知ったら道義的にもすべきではないと考える。

 そしてさらにそんなことより開催に踏み切れない大きな「理由」と思えるのは、今月半ばに両親の入院治療と検査があることで、どうにもまずそれが終わりその後の容態の確認ができない限りその先のことを進められない気持ちがある。抗癌剤投与も親父の検査も大したことはないと考えてはいるのだが、正直なところやや不安な気持ちも抱えている。

 繰り返しになるが自分の生き方、考え方はこのところ一つ一つづつ終わらせて、まず一つ終わったらそこからまた別のことをやっていく。平行して同時にいくつも先のことを進めていくことはできないしすべきでないと思える。
 それは誰より不器用でバカな人間がようやく得た処方であり、一人で生きているならともかく、老いた病人と共に暮らす故の知恵でもある。何かをやると決めたらば一日一日それに向けて全力でやるべきことをやっていく。他のことにわき目もふれない。同時に他のことあれもこれもは、そもそもできやしないし無理してやれば全部が失敗してしまう。


 というわけでまだ何一つ決めては、決まってはいないのだが、今の気持ちをあるがままに書いた。何かはっきりとしたことが見えてきたらすぐお知らせしたいし、ぜひぜひその開店ライブに沢山のお客様にお越し願いたい。

 それと、これはたぶん開催可能なこととして告知しておくが、年末のその頃に、ウチでは「忘年会」をやろうかとまた別に考えている。すべきか否かもご意見お聞かせ願いたい。
 先日のプレオープニングイベントでは、ライブが中心となってしまい、それは良かったことではあったが、来た方にゆっくり無頼庵を案内し説明も何もできなかった。ただ集まって呑んで食べて音楽演ったことに終始してしまった。来られた方々は満足されたかと思うものの店主としてはやや心残りなところもあった。もっとのんびりだらだらとゆるゆるしたいと願うのは増坊自身であった。
 なので、オープン記念ライブではなく、内覧会&「忘年会」としてまた集いを年末大晦日直前頃やれたらと考えています。音楽もやるとしても余興程度に留めて、ともかく呑んで食べて話して騒いで楽しくやりたいと思う。むろん急遽「年忘れライブ」が入ったらそれはできなくなるが。

 「忘年会」確定したら告知いたします。先の集いに来れなかった方もぜひお越し下さい。が、まずはともかく京都から戻ってからだ。