今日ですべてが終わり、始まる: ブックカフェ 「無頼庵」日録～あなたと本と音楽を

★無頼庵のこれからのことなど　　　　　　　　　　　　　アクセスランキング: １６１位

　年度末、3月31日である。
　親たち連れて一泊で山梨へ行き、昨日も今日も温泉に浸かってきた。世間的には優雅に思われるだろうが、こちとらは介助で行っているわけで、いろいろ気も使ってかなりバテバテである。
　今晩は、さこ大介大兄のレコ発ライブが西荻であり、早く戻ってきてそれから出向く計画でいたのだが、家に戻ってきたらもう疲労困憊、メマイと頭痛で、晩飯の支度だけで精いっぱいでとても夜また出歩くことなど不可能であった。
　で、ブログを記す。

　4月からまた無頼庵の活動を再開し、これからの予定を発表するつもりでいた。じっさい三留まゆみの映画塾再開を求める声や、詩朗読ライブ、それにフォークミュージシャンのライブも出演者、シンガー側からやりたい、企画してくれという申し出もいくつもあった。
　が、我、マス坊自身がもう一つ気乗りせず、なかなか確定まで話が進められなかった。理由は二つある。

　一つは、先の有馬敲さん主演の阿佐ヶ谷でのライブイベントのＣＤアルバム化の企画が未だ軌道に乗っていないことと、母の癌治療の方向が確定していないことがある。
　不器用かつバカでノロマな自分は、複数のことを同時に並行して進めることができない。一つのことですらトラブル起こさずうまくやれない者が、解決していない事案を抱えつつ次の新たなことを進める危険はすべきでないしそれは許されないはずだろう。

　つまり何事もある程度モノゴトが軌道にのり、あとは自然に完成に向けて流れができない限り、それをさておいて次のことは新たに始めてはならない。むろん拙宅無頼庵でのライブイベント程度なら単発的であり、さほど準備も後片付けも含めて体力気力は奪われないとは思う。
　が、やるからには何でも全力で精いっぱいきちんとやりたいし、興行的、内容的にも成功させたいと強く願う。そのためにも懸案のことをけりつけねばならないわけで、それがまだ見えていない今は、やはり先のことは決められない。

　そしてもう一つ、5月の連休明けに、癌が再発した母の再検査があり、その結果を受けて今後の治療計画、その方向が出ない限りやはり先の予定は入れないほうが良いような気がしている。
　急に体調が悪化して、予定していたイベントが中止になるようなことはまずないと思うが、何であれ一度決めたからには宣伝も含めて準備もし予定が確定してしまうわけで、今はまだ迷うというか、決めてしまうことに躊躇している。
　月一であろうと、抗がん剤投与で入院の日数が出てくるだろうし、イベントよりもまずその予定を優先させたいと考えている。先のことはまだ何もわからないからこそ、今はまだ確定した予定を現段階で先に入れることに迷いがあるのだ。ご理解頂きたい。

　今日31日をもってヤマト運輸のメール便は終了した。古本商売のほうもまさに撤退のときが来た感慨が強い。後ほどこの稼業について思うこととこれからの自分についてまた書き記すつもりでいるが、気持ちとしては、もう今日で終わった気がしている。
　つまり、もう本はどうやっても動かないし、動かす方法がみえないということだ。読み手、購入者がいないのではなく、そういう人たちに「本」を双方が納得して行き渡すシステムがどんどん失われていく。
　自分としてはそのためのシステムを自ら作りたいと考えているしアイディアもなくはないのだが、いくつもの懸案事項を抱えているとそれも並行して進められない。

　無能かつ非力、しかも老親を抱えて多忙の独り身の我がいくつものことを抱えていったいどうするのか、何ができるかと自問しているが、絶望したり諦めてはならないしそこには救いも答えも道もない。
　不器用でも一つ一つきちんと確実に処理して進めていくしかない。

　そしてその中でうまくやりくりしてできることを企画していく。せめて４月中には今後の予定を大まかであろうとも発表させたい。そう、４月中には全ての懸案のことを軌道に乗せてしまいたい。

　今日ですべてが終わり、明日からまたすべてが始まる。そう信じて生きて行こう。