手術当日まであと一週間ちょうど。2011年02月23日 23時29分32秒

★皆の様々な思いに支えられて。

 おかげさまでこのところ母の容態は良くなってきた。
 むろん喉からの点滴注入も鼻からチューブでの水分排出も相変わらずだが、その状態に慣れてきたことと、兄弟姉妹や旧い友人たちの見舞いの励ましのおかげで、倒れる寸前だった朽木に再び気力という水分が入ったように思える。
 母だけではなく自分もまた励まされたし、他者に対して声をかけ励まし元気づけるという行為は、それをする側も癒され元気になることだと今回知りえた。
 励ましとか同情、哀れむという感情は、動物にはなく人間だけの特異な感覚であり、他人の哀しみに同化してもらい泣きをするのは人間だからこそであり、畜生と人とはその一点だけで分かれる。

 それはやさしさであり、他者の気持ちにこちらも気持ちを重ねることができるのは素晴らしいことだと思える。同情という言葉は素晴らしい。

 おりしも遠くニュージーランドのある町で大きな地震が起きて、その地で語学を学んでいた学生たちが多く倒壊事故に遭ったようだ。自分の若き親友も今その国で英語勉強のためつい先日発ったばかりであり、安否が心配だが報道されているクライスト・チャーチという町ではなかったはずなのでたぶん無事であろう。
 その町には、昔自分が日本語教師をやっていたとき知り合ったジョン・ノートンという大男が住んでいるはずで、果たして彼は犠牲になっていないかとても気にかかるが住所も連絡先ももはやわからずただ祈るしかない。

 今回の地震に運悪く巻き込まれた学生たちのことが心配だが、同時にその地に息子や娘を送った親たちの不安はいかほどかと考えただけで胸が詰まる。我が子の無事を願いつつひたすら連絡があるのを待つ苦しみは言葉にできないはずだ。

 彼らに声をかけてあげたい。励ましてあげたい。そして日本中の皆が同じように案じて無事を祈っていることを伝えたい。それは皆の思いで励まされ癒された者としての務めのはずだ。
 どうか神のご加護を!無事生還を祈り続けている。