この猛暑をまず乗り切ってから2013年08月08日 21時05分10秒

★また猛暑がぶり返した。現在のアクセスランキング: 144位

 暑い。今は夜の9時過ぎだが、冷房を入れてないこの部屋は室内で30度ちょっとある。湿度74%。かろうじて扇風機の風で何とか涼をとっている。むろんのことパンツ一枚の裸族のマス坊である。「寒空はだか」氏ならぬ、「夏空全裸」である。いきなり来客があると慌て果てる。

 梅雨明けにいきなり記録的な猛烈な猛暑となったこの夏、以降は30度前後の通常の夏の暑さで過ぎてきていた。が、昨日からまた猛暑がぶり返すとの予報通り、今日も日中はあちこちで35度の真夏日となった。自分は勤め人や、野外での肉体労働者ではないので、基本的常にウチにいる者として、猛暑だろうがあまり関係ないかというと実はそうではない。

 ウチには今、老犬も含めて外飼いの犬が三匹いて、高齢のニンゲンも二人抱えている。いかにこの猛暑の影響を受けず何とか無事に生きながらえるか、今一番の難問、課題なのである。この猛暑期間を全員無事で果たして乗り切れるか今頭を痛めている。

 犬たちは早朝、まだ陽が高く上がる前に散歩を済ます。それから餌を与えて、昼近く外気温が30度を越した時点で冷房を入れた室内に全員避難させる。それから夕刻、夕方時の散歩時まで室内に閉じ込めておくわけだが、早くしないと部屋でお漏らしもしてしまう。しかし、外気温は5時、6時でもまだ高くちっとも涼しくならない。午後6時でも30度以上今日もあった。
 仕方なく犬たちは焼けたアスファルトの上をできるだけ短く簡単に散歩させてまたすぐに室内に入れて、人間と共に晩飯を食べさせる。それからまた外に出さないとならないわけだが、温度計ではまだ外でも30度を超している。それでは夜でも熱射病になるか、ならなくても老犬は体力を奪われ命を縮めてしまう。
  
 で、今は、犬たちを夜また外に出す前に、ホースで庭に水を毎晩たっぷりと撒く。この散水で外気温は2度ほど下がり少しはひんやりとした風も吹く。そして犬たちを出して小屋に入れる。そうした体調維持管理に一日追われている。
 人間だって同じことで、老人たちはうっかり目が離せない。特に徘徊系認知症の父は目を離すとどんなに暑くても外で何かの「作業」を始めてしまう。たぶんオレが捕まえて無理やり家に入れない限り、テレビで報じられるように「お年寄りが倒れて意識不明の状態で搬送」となってしまうのである。
 老人はそもそも暑いか寒いかだって自らはよくわからない。こちらが無理強いしなければ水も飲まない。先日もフラフラする、風邪ひいたと騒いだが、要するに暑さからの脱水症状で、軽い熱射病であった。

 言葉が通じるはずのニンゲンだってこんな調子なのだから、犬たちはよほど注意しないとこの暑さではほっとけばすぐに倒れて死んでしまう。
 終日、彼らの体調を伺い、夜はホースで庭先と道路に水をたっぷり撒いてようやく外に出し寝かしつける。まだ今のところはこれで何とか対処できている。しかし、夜でも熱帯夜が続くようになってしまえば、やはり室内に入れてクーラーを効かせた部屋で寝かせるしかない。

 この猛暑がいつまで続くのか定かではないが、ともかくまだあと一週間は猛暑が続くとの予報である。、特に山場は今週の土曜だときく。終戦記念日のころにはいくぶん収まって涼しくなっていてほしいと願うが、ともかくあと一週間はこの暑さと戦わねばならない。ここを乗り切らねば、乗り切れなかったときは、死者が出る。

 がんばりたい。頑張るしかない。皆様もどうかご自愛ください。無理や我慢せずに。もはやクーラーなしでは生き物は生きていけない。原発やエネルギー問題、地球温暖化についてもあれこれ思わなくないが、ともかくクーラーという文明の利器に頼るしかない。でなければ死んでしまう。

 人はまず生きていく。生きなくてはならない。生きてこそ次がありまた先のことがある。こんな文明は絶対間違っている。しかし、だからといって一人で旧には戻せない。戻すためにもまず生きながらえなければならない。すべては生きてこそなのだ。ならば仕方ない。

 この夏を乗り切るだけで精いっぱいとはあまりに情けないが、それもまた仕方ない。そう覚悟するしかない。そう、ここをまず乗り切ってからだ。なにごとも。