何はともあれ選挙に行こう! 棄権しないで2014年12月12日 21時26分35秒

★棄権は自公政権を信任委託すること              アクセスランキング: 158位

 これまで何度となく拙ブログ書いてきたし、もし読んでくれている人ならば今さら再度説明する必要もないことだと思うがあえてもう一回だけ書く。

 つまるところ安倍内閣、自公政権は日本という国の針路を大きく右へと舵切った。集団的自衛権の行使容認にしろ、特定秘密保護法施行にせよ、要するに有事において海外でも戦闘行為、つまり戦争もあり得るということに他ならない。平和憲法がある限りそんな事態は起きないと信ずる人もいるかもしれないが、彼らに大勝をもたらせてしまえば改憲作業も本格化していく。
 今回の衆院選挙は、アベノミクスという経済政策の是非を問うとされているが、それ以上に、今後また安倍氏らにこの国の針路の舵取りを任せるかどうかがいちばんの争点なのである。

 3.11のあと一時盛り上がった脱原発論も、自民党は原発こそこれからもこの国の重要なベース電源と位置づけ原発自治体の要請を背に次々と再稼働を目論んでいる。彼らに政治を任せている限り原発はなくなるどころか再びこの国は何十基もが稼働する原発大国となろう。理由は簡単で、「世界一安全な原発」を世界各国に売り日本企業が儲けるため大企業、財界の要請を受けてなのだ。

 今、じっさいの景気回復感は多くの国民にないとしても数字の上では、株価も高く回復したし、ベアもボーナスも増えたとされている。円安が良いことか是非はともかく、輸出企業は大いに儲かっていることは間違いない。ということはこのままこの好景気感が続けばこの国自体も底辺までももっとうるおい豊かになるかもしれない。また再び民主党政権下の混乱や与野党伯仲での決められない政治の低迷だけは避けたいと誰もが願う。

 しかし、自公に一票を投じさらに国の舵取りを頼むことは、経済政策のみならずこの国をどういう方向に進めていくかも任せることに他ならない。東アジアや中東や不穏な世界情勢の中で、戦争ができる国として体制が整った日本も米国や連合国からその役割を強く求められよう。これまでは憲法九条という不戦の歯止めを盾に後方支援程度で戦闘行為への参加は拒めたがこれからはそうはできない。
 中東でもどこであろうと、例えばイスラム国と米国が戦火を交えれば日本の自衛隊もイスラム国へ参戦せねばならない。それもまた安倍氏の言う「積極的平和主義」だと理解する人はともかく、多くの日本人にはとうてい承認しがたいのではないか。

 そして一度戦争が起これば、テロとの戦いがそうであったように、戦闘は長引き拡大し多くの兵士と関係のない一般市民が巻き込まれ家は焼かれ傷つき死ぬのである。日本の役割とは米国と一体となっての世界の警察官ではないと信ずる。

 今そうしたすべての課題に対して本当にこれからそれで良いのかという瀬戸際に我々日本人は立っている。原発再稼働もしかり海外で戦争ができる国もしかり、消費税再増税と格差社会の拡大、さらに非正規雇用の固定化もだ。
 選挙後の安倍政権下で、彼らが再び巨大与党となり政治の舵取りを国民からはっきり信任されたと胸を張れば、一度大きく右へ切ったこの国の針路をさらにまた右へと舵を切り、さらにスピードを一気に上げていくことは間違いない。その先に何が起こるか。何が待っているか。富裕層や官僚はともかく、国民の多くにとってはバラ色の未来では絶対にないことだけは断言する。

 安倍氏らにこれからもこの国の舵取りを任せて良いのか。今回の選挙はその一点こそが真の争点であり、見せかけの経済政策に騙されてはならない。だから選挙に行ってほしい。

 そして、これもまた棄権に至る問題点なのだが、極めて死票が多い悪選挙制度、小選挙区制では、どの選挙区でも一人しか当選者が出ない故、貴方の一票は無駄になると考えるかもしれない。つまり、例えば三人立っていて、自民、民主、共産だとして、誰にも入れたくないとする。戦略的に自公の候補を落とすための選挙区ごと効果的な候補を指南するサイトもあると聞くが、選挙とは当選する候補に投じるためのものではないのだから一番少しでも政策が賛同できる、まっとうな候補を選んでほしい。結果はともかくそれが「民意」を示すことなのだ。

 そして何よりも一票が無駄なく生きるのは、比例代表のほうだ。そこには自公から共産党まで右翼政党も含めてたくさんの政党が並び多くの選択肢がある。貴方が投票所に行き、投じた一票は白票でないかぎり、無駄なく選挙結果に反映される。
 選挙なんて行っても結果はもう事前予測通りで何も変わらない。そもそも政治は誰がやっても同じと考える方もあろう。しかしそれはオオマチガイで、民主党と自民党を比べても大きく違ったわけだし、今また自民党を再度信任してしまえば、彼らはさらに驕り国民の声は無視して悪政の暴走を加速させていく。

 問題は選挙に行かずに棄権してしまうこと。棄権はすなわち自公政権を全権委任するのと同じであり、もし少しでも今の政治に不満があり、雇用や生活が苦しく問題あると考える方こそ、面倒でも投票所に足を運ぶしかないのである。

 マス坊は地元の市役所に期日前投票を済ませてきた。かなりの人出で駐車場はいっぱいで停めるスペースをみつけるのに苦労した。
 選挙の予測はあれこれ出ているが、それを覆すのもまずは貴方が選挙に行き民意を示すことからなのだ。絶対に棄権しないでください。