我が人生、最良の一夜~たまにはこんな日があったっていいだろう?2018年02月25日 00時10分30秒

初参加ながら、観客の心に大きな深い余韻を残した西島寛二
★第三回「共謀」コンサート、無事大盛況のうちに終了す。

 ほんとうに良い人たちと、ほんとうに良い時が持てた。失敗失態続きの我が人生にもたまにはこんな日がある。今思うのはただそれだけで、久々に心満たされた、満足感に包まれている。

 日付は変わってしまったが、本日2月24日、国立市谷保の「かけこみ亭」で、検挙された場合、我が首謀者、主犯となる「護憲と反戦、平和のための共謀コンサート」の第三回目が行われた。
 拙ブログでも何回か宣伝告知し、お伝えしてきたが、本番当日を迎え、冬季オリンピックの放送で出足の鈍る中、幸いにしてほぼ満席となり、午後4時開始の全5時間近くにも及ぶロングタイムのコンサートにも関わらず、観客の皆さんと共に最期最後まで熱く「共謀」できた。
 今はただ無事盛況のうち終えられたことを心から喜びほっとしている。我が期待通りの、いや、期待以上の来られた皆さんは誰もが満足された一夜となったのではないだろうか。本日の出演者と観客には心から感謝したい。繰り返すが、本当に良い人たちと本当に良い時が持てたと思う。企画者冥利に尽きると言うしかない。

 こうしたコンサートを「思いついて」、企画の段階から関わり、幸いにして寛容なお店側のご厚意で、出演者もタイムスケジュールも我の思惑通りに任されて、我自らも司会進行役として運営自体も任され、当然、宣伝告知から当日を終えるまで我が「責任」となる。
 我が選定し、お願いした演者の出来が良くなく、不評かこったり、演者は良くても肝心の集客がままならなければ、それもまた我が失敗となる。お客もそれなりに入り、ましてうたも演奏も素晴らしいものであっても、我の側の失敗、失態があれば、私的には「成功」とはならないしやはり後々後悔に苛まれる。

 こうしたコンサートの企画を任され、これまでも数カ月おきにもう何回もやってきたが、正直に書けば、常に個人的には「失敗」ばかりであった。演者の出来はすごく良いのに、観客が少なかったこともあるし、何より、我もまた出る側に加わったときなど、自らのステージのことにも気を取られて、そちらも当然のごとくトチったが、ともかく全てに余裕がなくて、結果全体まで疎かになってしまい終わってから自らを苛み続けた。
 むろん出演者はこのところ勝手ながら厳選させて声かけているので、当たり前の話だが、出られる方々は百%以上のうたと演奏を必ず示してくれている。が、その熱演に比して、観客が思うほど集まらなかったこともあるし、それ以前に、その熱いステージをきちんと記録し残さねばならない我自身が、録画や録音、写真撮影を失敗することが続いていた。ビデオカメラの電池が最期の頃になって、佳境の時に限って切れて、その熱き瞬間の記録が録れていなかったり、自分でもまったく何やってんのか、と自己嫌悪に陥ることが続いていた。

 はっきり言えば、もっと 人手がいれば良いだけの話なのでもある。不器用で迂闊なこの我が、一人で何役もやってそれを全部うまくできるはずもない。しかし、出る側は多くとも、裏方としては手伝いに来てくれる人はほとんどいつもいないのが現実で、我が進行から記録、会計まで全部ひとりでいつもやっている。
 それゆえ前々回などは、会場整理、誘導役してくれる人もいなかったので、入り口の段階の込み具合で躊躇して、中入れば空席もまだあったのに帰られてしまった人たちが何人もいたと後から知らされた。
 幸い今回は、ハヤシクラブのほうから以前もお手伝いしてくれた方が来られたので、ビデオ撮影は彼にお任せし、我は進行役に気持ちも時間も集中できた。何曲かハーモニカで演奏に参加させてもらったが、そちらもおかげでまあ焦らず何とかこなすことができた。出来は拙い我としてはベストは尽くしたつもりでいる。

 おかげさまでそうした「裏方」面での失敗、失態が少なかったことも満足の理由だが、それ以前に一番嬉しかったのは、今回かけこみ亭には初登場のお二方が、かけこみ亭の目と耳の肥えた観客に大いに高評であったことだ。
 特に、西島寛二さんという、我とは付き合いの長い、はるかに年上のベテランシンガーは、地味過ぎて観客はきちんと耳を傾けてくれるかやや心配したが、終わって大きな拍手とかなりの反響があり、我の予想を超えるほど評価されて本当に嬉しかった。昔からずっと好きで、心から深く敬愛している歌い手が、初めて紹介してそこの観客にきちんと評価されたことぐらい嬉しいことはない。
 我は自分の音楽に関しては、たとえ少しでも誉められたとしても我自身の審美眼、目と耳に狂いはないから、常に自己否定している。むろん人間だからお世辞でも評価されて嬉しくなくはない。が、我自らよりも、我がかねてより評価し、他人に紹介した人が、しっかり正しく評価されたほうがはるかに嬉しい。

 人それぞれ役割があろう。自らがスポットを浴びる人もいれば、そのスポット浴びた人を陰で支える人、応援支援する人もいる。我自身は裏方、それも企画者、台本書きのような者として、コンサートという一つのショーを企画し、最後のフィナーレまで全体を練りに練って考えて、当日、最善の形で観客に提供し無事終わらせる。そしてそのコンサートを通して、演者と観客を繋げていく。
 それこそが我の役割であり、どこでどんな形であろうとも、そうした出会いと、再会と、新たな知識、世界をも示し広げていきたいと願う。それはおこがましくも出すぎた思いだと自分でも思う。しかし、高田渡が人間接着剤とも言われ、どこまで当人は意識していたかはわからないが、彼と関わった人たちを無意識的にでもコラボレーションしていったように、我はそうした機会を、音楽の場としてこれからもつくっていきたいと本気で思う。

 今晩は、我が信ずる、本当に良いと思う人たちを招き、そこに本当に良い観客が集まり、幸いにして私的裏方失敗も最小限に抑えられ、本当に良い人たちに良い出会いの機会がつくれた。
 むろん細かい点をとればいくらでも失態、失敗は我にはあった。しかし、本当に良い、大好きな歌い手たちを集めて本当に良いコンサートの場がつくれたのだから、もうそれ以上望んだり求めるべきではないと思う。

 今、我としてはこう叫びたい。亡き清志郎の言いを借りて、「みんな愛し合ってるかーい」である。
 こんな我にもたまにはこんな良い日があるのだ。人生捨てたもんじゃない。

第三回「共謀」コンサートを画像でふりかえる・前2018年02月25日 07時44分54秒

今回、一部と二部のトリをお願いした、みほこんとよしこさん
★興奮冷めやらぬまま一夜が明けて。

 曇ってはいるが春めいた暖かい朝である。
 おかげさまで、昨夜24日の、谷保かけこみ亭での「共謀」コンサートの第三回目は、無事盛況のうちに終えることができた。出演者、協力者、そしてご参加された観客の皆様に改めて心より御礼申し上げたい。

 特に今回は、旧知の友人、顔なじみの方が何人も来られ有難くとても嬉しかった。見る限り、じっさい新規の、一見さん的なお客はほとんどいなかったとも思えるので、常連の方々のご参加で今回も支えられたことになる。
 では、どうしたら新たな参加者が増やせるか、今後の大きな課題だが、来られた方々は皆最後まで長時間にも関わらずお付き合いして頂いたのだから、とりあえず今はすべて良しとしたい。そう、よしよしのよしこさんである。
 何はともあれ良いコンサートであった。企画した者が言っては説得力ないが、これだけ密度の濃い、質量ともに高いライブは他にはなかなかないのではないか。皆さんよくぞお付き合いして頂いた。自分でも納得、満足できる「音楽」を今回も提供できた喜びを今噛みしめている。

 さて、これから昨日のコンサートを出演順に画像で振り返っていく。来られなかった方々にも場の熱気と思いが伝われば幸いだ。

第三回共謀コンサート画像・出演順 12018年02月25日 21時56分21秒

★トップバッターは、「現場の若大将」 小林直樹!

 彼の威勢のいいうた声で、第三回目の「護憲と反戦、平和のための共謀コンサート」は始まった。サポートの女性陣の方々とのショット。小林さんには今回PAも担当して頂きました。多謝!

第三回共謀コンサート画像・出演順 22018年02月25日 22時23分09秒

藤本さん、まずはソロで
★続いて、ベテラン藤本すすむ

 今回、みほこんの紹介で、かけこみ亭でのこの「共謀」コンサートに初参加してくれたのは、新潟出身、ほぼ地元立川在住の藤本すすむさん。しっかりとした確かなうたを聴かせてくれた。また新たな得難い仲間が加わりコンサートは厚みを増した。

第三回共謀コンサート画像・出演順 32018年02月25日 22時30分05秒

みほこんの歌声に聞き入る観客方と共に
★そして前半、第一部のトリは、「森の音楽隊」唄うバイオリン姫
みほこん!! 

 人使い悪いマスダは、今回、みほこんには全ミュージシャンのステージにサポートで加わってもらいました。これはパーカッション担当の槙さんに並ぶ超過勤務、フル出演させて申し訳ない。

第三回共謀コンサート画像・出演順 3-22018年02月25日 22時30分13秒

★みほこん、再登場の藤本すすむさんと

第三回共謀コンサート画像・休憩をはさんで2018年02月25日 22時47分22秒

★次回の「予告編」として、元気いいぞう登場!

 みほこんの後、休憩を挟んで第二部となったが、後半開始前に、次回の番外編「笑えるうたが聞きたいぜっ」コンサートに出演予定の「元気いいぞう」さんが乱入。その場にそぐわなさで早くも笑いをしっかりとっておりました。
 ♪みんな元気~? いいぞ、いいぞう!(失笑)

第三回共謀コンサート画像・出演順 42018年02月25日 23時11分12秒

今回登場者の中最高齢に関わらず確かな歌声を聴かせてくれました。
★後半トップは、「いぶし銀のカントリージェントルマン」西島寛二

 マンドリン館野公一、フィドロみほこんを従えて、唄うは、ジリアン・ウェルチ「Only One & Only~かけがえのないあなた」

第三回共謀コンサート画像・出演順 52018年02月25日 23時18分22秒

★そして、かけこみ亭での同コンサートお馴染み、館野公一

 みほこんのバイオリンを入れての「ハリケーン」圧巻でした。右隣はかけこみ現場担当ぼけまるさん

第三回共謀コンサート画像・出演順 62018年02月25日 23時25分16秒

まずは愛用のマウンテンダルシマを携えて
★そして第三回目のトリは、ご存知、よしだよしこ

 後方、このコンサートの縁の下の力持ち、なくてはならない一人リズムセクション、「音とリズムの総合商社よろずパーカッション」槙篤さん。