良くなる、きっと良くなると信じて2011年02月14日 23時00分38秒

★雪よ鬱々とした気分を覆い隠せ

 ♪石炭ストーヴない夜は ラジヲで大雪注意報
   君と僕とで静かに聴けば
   まるで大英帝国の

   僕は勲功し王子様
    君は麗し王女様


          ―――あがた森魚「きみはハートのクイーンだよ」

 外の雪はせっせっと降り続いている。このぶんだと明日の朝は近年にない大雪となるだろう。

 どうにも気力がわかずどうしたものかと困惑している。書くことだけが自分にとって救いであり出来ることのはずなのに、それさえも書けなくなってしまった。
 焦る気持ちはもはやないが、時間が止まってしまった気がしている。それは今年明けてからで、やるべきことは沢山あるのに時間もないわけでないのに何故かほとんど出来なくなって夜になるとすぐ寝てしまい、また明日こそと思うが何もできないままに一日が終わる。連絡とらなければならない人と用件も多々あるのに、他者と関わることが何故か億劫というか辛くてできないままである。自己嫌悪感が続いている。

 寝てもよく眠れないし、暗い中、何度も時計を確かめる。経験としてこれは鬱病の初期であり、薬でも気分は改善されるので病院行くべきかと迷うところだ。
 しかしその原因はわかっている。気持ちを萎えさせている最大の理由は母の病気であり、入院しても先がまだまったく見えず、退院のメドどころか治療方法も立っていないからだ。点滴状態が続いている。もしかしたらこのままとなるかもしれない。

 覚悟は決めたはずなのに、悪いほうに考えてはならないとわかってはいてもやはり憂鬱になってしまう。その気分に囚われてなかなか気持ちが切り替えられない。
 これではならぬ、頑張らねばと思うほど辛くなる。こういうときのコツは焦らず慌てず無理して頑張らないことだとわかってはいるがそう肯定させるにも話相手もいない。

 このところはひたすら家に溜まった本の処分に専念している。一冊ごと検索かけて、値がつき売れる本はアマゾンに出し、そうでない本は関心と価値ある本以外は箱に積め溜まれば見舞いのついでに立川のブックオフに持っていく。何箱か持ち込めば多少の小遣い程度にはなる。しかしそれもさすがに倦んできた。

 家はほぼ完成した。ともかくモノを、本を減らさないことには人を招くこともブックカフェなど夢のまた夢だ。それが自分の夢なのか、このところ揺らいで来てしまったが、できることはまずそこから。

 せっかくの家ができても母がそこにいないのは喪失感が強いが、自分の人生も含めこれから良くなる、きっと良くなる、もっと良くなると信ずるしかない。
 気持ちが萎えると腰もまた逆戻りしてしまう。今はただ前向きになれるよう希望の光がほしい。

♪ほんの少しだけれど陽が射し始めた。
 雪明り 誘蛾灯 誰が来るもんか 独人。 
                   ―――冬のサナトリウム