季節は一気に本格的に秋へと~決断の時は今。2011年09月20日 20時49分47秒

★そのとき歴史は動くのか。

 昨日は曇りがちで爽やかな風もあって過ごしやすくまさに野外集会日和であったが、一夜明けた今日は台風からの雨も降り気温も一気に下がり急に涼しくなった。長かった残暑もようやく終わった。今日は10月半ばの気温とのこと。

 涼しくなったので久々に深く熟睡できた。心地良く眠れた。昨日の反原発大集会の6万人の一人となれたことが嬉しく光栄に思え自らを肯定できたからかもしれない。

 人には誰でも思いあたるように「決断」のときがある。出処進退の判断を迫られるときが来る。
 それは就職や退職、あるいは結婚、そして離婚のように今後の人生の岐路に立ちどう選ぶか選択を自らすべきときがある。
 国、つまり国家というのもまた同じで、『そのとき歴史が動いた』ではないが、その時どきの判断が結果として国家の命運を左右していく。
 例えばそれはノモンハン事件であり、1941年12月の米国ハワイ島真珠湾奇襲攻撃であり、その判断が結果としてその後の国の明暗を分けた。この国は引き返せない破滅の道を選んでしまった。

 歴史にもしはないし、仮定の話を想像して描く歴史小説は近年大流行でも現実には過去は過去でしかなくやり直しはできない。だからこそその判断を迫られるとき、国家はより慎重に百年の計どころか、子々孫々孫子の先までの世代のことまで考え後顧の憂いなきよう決断せねばならない。

 今この国はフクシマの原発事故をうけて、安全性を高めた上で今後とも原発を推進していくか段階的にせよ廃炉へ、撤退させて原発をなくすか選択のときを迎えている。それは二つに一つしかない道であり、その真ん中、折衷案はありえない。原発はYESかNOか。今この国は今後の国策として選ばなくてはならない。
 国民投票がある国ならばおそらく今それを国民に問えば間違いなく日本人は原発はいらない、撤退せよと答えるであろう。しかしもう何年も前、自民党から民主党に政権交代を望んだとき以来、政治家たちは同じ顔ぶれである。※そのときの選挙では原発はまったく争点にならなかった。
 ゆえに新首相がまたも生まれても相変わらずの原発推進派ばかりの国会では新首相自らが原発稼動再開の舵取り役を自認している。これではまだダメ菅の前首相の方が数段良心的、人間的まっとうな考えを示していた。
 このまま国民が今の政治家たちにその判断を委ねてしまえば原発はなくなるどころか再稼動が増えまた新たな建設さえ進んでいく。数年先遅くとも数十年先のうちに先の東日本大震災級の大地震が各地で予測されている日本。そしてその先にあるのはどのような事態であろうか。

 科学には絶対安全ということはありえないしその妄信が今回の想定外の津波による事故を起こした。ならばまた懲りずに今度こそ「絶対安全」だと行政や御用学者が保証しあの腐り果てた電力会社に任せて原発を稼動させていけば次の事故のときはその地域だけではなく国家の破滅であろう。
 その後も日本という国家が残っていれば幸いだが、そのときにきっと生き残った人たちはこう呟くに違いない。「あのフクシマの事故の時が判断の時、国家の生と死を分ける分岐点だったんだ。その教訓から学ばずに政府を信じて原子力に頼る暮らしを選んだ。そしてだからこんなことがまた起こってしまった・・・」と。

 決断のときは今。判断を誤ってはならない。新首相達が国民の声に耳を傾けないならば早く国会を解散させて原発推進派の政治家たちを落として脱原発・反原発の代理人を国会に送るしかない。そのためにもまず声を上げよう。意思を表示しよう。原発はNO!と叫ぼう。

 わからないとかどちらでもいいという中間の答えはこの選択にはありえない。自分の未来、子々孫々の未来を考えて進退を決めるときが来たのだ。
 命こそ宝。その命を人任せにしてはならない。

コメント

_ 今井くるみ ― 2011/09/27 15時31分39秒

歴史のいち頁に立ち会えたます坊さんに誇りと羨望の眼差しを送ります。我々が仲間、であるならば我々自身の強い意思の体現者としてますぼう。。あなたが見た希望は、数多の希望です。補足すると、すべての政党本部のビルは国有地、つまり東京の立派な政党のビルは国がただ同然で与えている。。。っていうのを知ってる人は果たして・・・・。試しに各党の金の流れほおむぺえじで調べてみては。。。たった。一つ例外の政党を見つけてください。希望の、政党もあるっていう。先週、知った私はビックリ仰天。希望は未来です。

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