台風襲来の最中に2011年09月21日 15時43分00秒

★久々に東京に台風が近づいている。

 今これを記すのは21日水曜日の夕刻4時近く。外は雨風がものすごく傘さして歩くことすらできない。窓ガラスを滝のような雨が流れ落ちている。

 自然災害の多い年で、大震災以後も全国各地で大雨洪水など続いていたが幸いにして首都圏はこれまで大した被害はなかった。だがついに台風直撃である。

 台風は昼過ぎに静岡県浜松辺りに上陸しそのまま本州を直進し関東に向っているようだ。これまで雨だけ降り続いていたのに昼からは突然暴風も吹き荒れ雨音と相俟ってゴーゴーと外は騒然としてうるさい。

 今日はそんなで出かけられないし今さら外に出て何か備える作業もできやしない。ならば家のなかで片付けとかパソコンに向かい溜まった用事に専念すればよいのだがどうにも不安で作業に集中できない。
 居ても立ってもいられないという言葉通り激しい風雨の音で落ち着かず何も手に付かない。動物園の檻の中の動物のようにただうろうろ部屋の中を行ったりきたりしている。

 増坊宅は、新築となってから窓を大きく幾つもつけたがその窓には雨戸は一枚もない。ペアガラスが入っているだけで、もし強風で瓦とかが飛んできたらば一たまりも無い。
 地震には強いことははからずとも今年の3.11のとき実証されたが、もう一つ台風などの襲来については全く対策を立てていなかった。もう何年も東京には台風は来ていなかったし、その危険性についても忘れかけていた。
 今こうして豪雨と暴風に見舞われて、不安ではあるけれどこれもまた起こるべくして起こることであってついに来るべきものが来たという気がしている。今までが運が良かったのだ。

 ウチは川沿いでも低い土地でもないので、水害の被害はないと信ずるが、もう雨漏りはしないとしてもやはりこうして台風が来るからには東側の窓には木製雨戸を取り付けるなどこれからまた新たな対策を練らねばならない。
 人はけっきょくのところ常に災害に遭遇してから初めて真剣に対策を立てるのである。起こるべきこと、来るべきことだと頭ではわかっていてもじっさいその時が来ない限り重い腰は上げないものなのだ。人の思いは常に後手後手の対応に終わる。

 まあこんな日も来る。これが日本であり、ここに生きているということなんだと受け入れていくしかない。
 ともかく早く通り過ぎてほしい。ただじっと待つのみである。
 ………………………………………………
★追記

 台風15号は、東京辺りではブログを書き上げた5時頃が最も雨風共に強かった。おっかなくて窓際に近寄れないほどだったが、猛スピードで通りすぎたようで6時頃には外はしだいに静かになってきた。7時前には雨もやんだので外に出て室内に取り込んでいた犬達と散歩へ出た。

 庭の鉢植えは全部なぎ倒され横倒し。庭木から折れ落ちた小枝や葉が散乱し道もどこかしこもすごい有様である。まだ風は残っているので片づけるのは明日にするとして、おかげさまで大した被害はなかったことをまずは報告しておく。何でもそのときやその前には大変だとあれこれ案ずるが過ぎてしまえば意外に大したことなく終わってしまうものだ。

 ただ、前回のような超大型台風がゆっくりと襲来していたら果たしてどんな被害があったかそれは想像せねばならない。大したことなかった結果は僥倖でありそれが当たり前だと過信しないことだ。

 人の運、不運、幸福、不幸も含めて先のことは神のみぞ知る。いたずらに怖れてはらないが常にそのときに備えておこう。その上で何が起きても良いよう覚悟をしておくことだ。

 良寛和尚も言っている。災難に遭うときは遭うが良いと。

コメント

_ ハチブタ ― 2011/09/21 16時10分03秒

風雨対策をしっかりしてくださいね。ワンコ達は大丈夫?

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