人生の夕暮れ時に・12016年03月05日 05時38分39秒

★まずデジカメを失くした話から書こう   

 夜明けまでまだ少し間がある。外は未だ薄暗い。暖かい朝だ。
 午前5時半頃起きてしまった。パソコンに向かってこれを書いている。

 自分の愚かさ、迂闊さ、だらしなさは当人である我こそがもっともわかっていることで、今さら驚きも嘆きもしないし、背の高低や足の大きさと同じく持って生まれ育ったものとしてデフォルトとしてただ受け入れるしかない。
 が、さすがに今回はまいった。パニック起こしてしばらく「発狂」してしまった。今はもう心も落ち着き、その事態を冷静に受け入れられるようにだいぶなってきたが、それでもまだ睡眠障害や頭痛ならぬ頭重、ふらつきなど体調の不具合は続いている。しかし、もう乗り越えた。気持ちは落ち着いた。
 俗に好事魔多しなどという。浮かれているときは足をすくわれたり失敗したりトラブルが起きる。それは当然だが、我の場合、良いことなんて個人的にはまずめったに起きないから、好事、つまりグッドタイムではなく、バッドタイム、あまりにあれこれ忙しすぎたためついに破綻してしまったというわけだ。今まではそれでもまあ、神のご加護があったので、綱渡り的に何とか守られてきていた。たださすがに、神様も呆れ果ててきてそろそろこいつはお灸すえねばと考えたのであろう。きついお灸を頂いた。

 すべてだらしないのがいけないのである。うたの文句でないけれど、♪み~んなおいらが悪いのさ、である。使い始めて、三月もたたないフジのデジカメを先日の山梨から戻って失くしてしまった。
 どこでなくしたのか、盗られたのかさえはっきりしない。ただ、翌々日になってやっとそれがないことに、持って出かけようとしたとき、はたと気がつき、それからは気が狂ったように車の中、家じゅう探し回ったものの未だみつからない。

 カメラ自体は大して高額でもないしモノだからまた買い直すこともできる。何より問題は、中に入っているSDカード内の撮りためたデータで、それを失ったことがものすごく痛い。関わったライブを中心に去年の夏からの我の行動、記録したもの一切が入っていたのだ。
 むろん、バックアップというか、折々にコピーはとってはいた。それはこのブログにアップさせるためパソコン内の画像フォルダに移したものもある。が、それは全てではない。特に個人的なもの、家庭内のことなどは、そのままカメラ内、つまりメモリーカードに入れっぱなしにしていたかと思う。ともかく昨年夏の国会前での集会から、2.21の、辺野古埋め立て阻止の集会、そして最後は今回山梨で撮った風景まで何千枚?の画像データがそのカメラには入っていたのだ。それをカメラごと紛失してしまった。警察に遺失物として届けは出したがむろん何も連絡もない。

 実は、今だから明かすが去年の夏から立て続けにデジカメを落として壊すことが続いていた。一番最初は、あの9月19日の戦争法成立の日の朝、国会前から昂ぶる気持ちを抱えて朝陽の中を朝方帰宅した。
 その帰路、中央線の中でシートに座れたので撮った画像をカメラのモニターで確認していた。一晩中の抗議行動の疲れが出たらしくつい睡魔に襲われ、うとうとしてしまい手を放したものか、電車の床にそのカメラを落としてしまった。その落ちた音ではっと気がつき慌てて拾い上げたものの、スイッチを入れても、電池を入れ直してください、とかへんな表示が出た後は、モニターは真っ暗となって何も表示されなくなった。
 落とした衝撃でカメラのICがいかれたようだった。が、SDカードに撮りためていたデータ自体は無事で、家に帰るまでハラハラドキドキしたが、パソコンでカードを読み取ったら問題なく撮影した画像は破損せず残っていた。しかし、カメラはそれっきり使えず、忙しくて修理にも出していない。

 そのデジカメが壊れたので、仕方なくその前に使っていたやはりフジの同種のカメラを探し出し、しばらくはそれで普段使いに持ち歩きライブなど撮って記録していた。昔のだから精度はかなり落ちる。が、あろうことか、昨年晩秋に企画した、谷保かけこみ亭での第二回目の「反戦歌コンサート」の最中に、みほこんのステージを受付のカウンターところから撮っていたら、合間にそのカメラをカウンターにひょいと置いたとき、手が滑って床に落としてしまいまたしても同様の事態を起こしてしまった。やはりスイッチを入れても真っ暗なままで使用不能になった。が、またもカードのデータ自体は無事だった。

 まあ、そのカメラは精度も悪くかなり古いものであったから、壊れてても惜しいとは思わず、ただ、カメラがないとブログにも画像が上げられないわけで困って仕方なくまたもフジの同シリーズのカメラをネットで購入した。型は、FUJIFILM finepix s9200 というもので、一見一眼レフのように見えるほどガタイの大きいコンパクトカメラである。
 これのどこがコンパクトやねん、と突っ込みが入るが、レンズ交換はできないし、重さや形態はキャノンのイオスシリーズほどやたらデカくて重いし持ち運びに常に苦労する。何しろ入るケースがどこにも売っていない。

 ただずっとその機種のシリーズを使っているのは、レンズは本格的一体型でズームがかなり利くのと、ピント合わせなど慣れて使いやすいこと、何よりも電源が単三電池であることに加え、値段も確か3万円台というコストパフォーマンスの高さもあってついいつもそのメーカーの同タイプをまた新たに買い換えて使い続けて来たのだった。
 そう、その富士フィルム、昔はフジカとか呼んでたと思うが、我は高校生の頃から8ミリ映画を、それもフジカシングル8で撮っていたから、このメーカーにはずっと愛着もある。色味も含めてデジカメになっても好きなメーカーだということもあった。

 その前のカメラをかけこみ亭で落として壊して、中に入れていた途中まで撮った16GBのSDカードをそのまま新しいのに差し替えて、使い始めて約三か月、まだほぼ新品同様のそのデジカメを撮りためたカードごと紛失してしまったのだ。
 もしかしたら家の中のどこかにあるのかもと夜通し必死であちこち探し回った。でもみつからない。今なくなった理由として想像できるのは、どこかに落としたとかどこか入った店に置き忘れたのではなく、おそらく車中に置きっぱなしにしていたので、置き引き、つまりカメラが車内にあることを見かけた誰かに盗られた可能性が一番高いということだ。

 つまり迂闊にも車の中にほったらかしにしておいたため泥棒にあったということだ。自業自得とはいえ何ということか。
※まだ長くなるのでこの続きは後ほど書きます。