明後日25日は、高坂一潮さん七回忌イベント、かけこみ亭で6時頃から。2018年03月23日 19時36分09秒

彼の遺した四枚のアルバムのうちの一枚
★一潮さんを知る人も知らない方もどうかお気軽にご参加を

 高坂一潮(こうさかいっちょう)という、青森が生んだ不世出の素晴らしいシンガーを聴いたことがある人どころか、いたことすら知る者ももはや少ないかもしれない。
 2011年の大震災の直後に彼も多くの東北の名も無き人々と共に旅立ち、そして既に七年過ぎた。彼はその前から何年も意識不明の昏睡状態であったのだから、その時点で既に過去の人であった。
 繰り返しになるけれど、我マスタば生前の一潮さんとはたった一回しか面識はなく、こんな人がどこにいたのか!と驚き深い印象をもった。そしていっぺんにファンになった。
 そしてその後、中川五郎御大から、一潮さんが倒れて意識不明のままだと知らされ、彼の名曲「だびよんの鳥」を皆で唄いながら何とか回復を祈り続けた。
 が、そうした思いもかなわずついに長い闘病の末逝って既に七年。何とも時の過ぎるのは早いものだとただただ嘆息せざるえない。
 
 ただ、幸いにも縁あってここ谷保のかけこみ亭では、毎年彼の命日の辺りには、彼を知るミュージシャンや音楽仲間、ファンたちが集い、時にコンサート形式で、あるいはただしみじみ彼の映像や遺したうたを聴きながら亡き人を静かに偲ぶという追悼イベントが続いている。
 一昨年の時は、かなり盛大に、生前の彼と親交のあったミュージシャンたち、ケニー井上、よしだよしこ、シバ、斉藤哲夫らが勢ぞろいし、別れた元妻の方もかけつけて、盛大盛況に催された。
 そして今年は、どういう形式になるのかは幕を開けてみないとわからないが、御大中川五郎を中心に、五十嵐正史とソウルブラザーズ他、一潮さんと親しかったシンガーも来られて、彼のことを語り彼の唄をうたい、遺された映像などを観ながらこの不遇かつ素晴らしい天才シンガーソングライターについてその思いをそれぞれのスタイルで表現してくれるはずである。

 例によってかけこみ亭らしく、特に今回はぼけさんの意向で、あまりしばりなくゆる~くやりたいとのことで、プログラムも未定で料金もカンパ制だし、いったいどういうイベントになるのか我は関知していないが、間違いなく面白く楽しい、そして亡き人の素晴らしさ、偉大さが今もはっきり確認できる集いになると信ずる。
 どうぞまだ一潮という歌い手を知らない方こそお越し頂きたい。そしてかつてこんな素晴らしいシンガーがいたことと、かれの遺したうたの数々をどうか知って覚えて、また次の世へと語り継いでもらいたい。
 歌の作り手、歌い手は死んでやがて忘れられてしまっても、その遺したうたが今も唄われている限り、その歌い手は生きているのだと我は信ずる。
 高坂一潮、永遠なれ!