あまりにも拙速な東電の「無計画停電」2011年03月14日 11時06分09秒

★電気がいつ切れるのかわからず身動きとれない。

 外は光のどけき春の日である。暖かいぽかぽか陽気だ。
 テレビや新聞で報道される今も続く三陸の阿鼻叫喚図とこちらの現実とがどうにも結びつかず、まずそのことが不安な気持ちになる。福島の原発もいったいどうなってしまうのか。

 ただ、朝方は青梅線など鉄道が動いていないためか、都心に向かう街道は、車の渋滞の列が続いていて、そこに自転車の人も多く、表通りは騒然としていた。

 それよりも実感として一番困るのは、「計画停電」なるものがいつ何時から行われるのか、それとも中止なのか、あるいはいつまでこうした事態が続くのかまったくわからないことだ。
 パソコンに向かい商いをするものとして、作業中に突然電気が止まりそれまでのデータが消えてしまうことを最も怖れる。パソコン自体もそれで不具合が起こることも多々あるし、これでは全く仕事にならない。
 今も恐る恐る一行づつ打ち込んではブログ運営ページに投稿して届いたか確認しつつ書いている。

 原発の停止などで電力が不足することは理解できるし、この大災害時にできるだけ電力を消費しないよう国民全体で自制しなくてはならないのもよくわかる。しかし、昨日の今日、突然「計画停電」なるものを打ち出し決行しいるというのはあまりに急な話であり、しかも情報が二転三転しこの地区は何時からいつまでなのかもちっともわからない。

 昨晩、そのことをテレビで知り、パソコンを繋ぎっぱなしにできないので停電となる時間を知りたく確認を急いだ。市の防災放送も何時からとか夜放送していたのだが、声が拡散、反響して停電はわかるが肝心の何時という部分がよく聞き取れない。

 仕方なく、東電のホームページを見ても、同じ市内町内でも時間帯が二種類表示されていて③のエリアなのか④のエリアなのかわからない。テレビで知った東電の問い合わせ電話もただ今大変込み合っているので後ほどおかけ下さい、と全然繋がらない。
 しかも朝になったら①の時間帯で停電する地域は中止になったとのことで、今もこちらも停電になっていない。では、それで今日は停電はしないならともかく、様子見て突然の停電もあり得るとも言っている。

 ふざけるな、利用者をバカにするなと叫びたい。これでは、まったく仕事にならない。いつ停電が起きるかドキドキしながらバックアップとりながらでは作業も進まないし、落ち着いて何もできない。
 冷蔵庫のことや交通など市民生活への不安もあるが、それよりも電気がいつまで止まるのかきちんとはっきり確定して知らせてもらわないと何一つ備えることも対応すらできやしないではないか。計画して停電するならその計画自体をきちんとたてろである。

 こんな無計画でその場しのぎに停電されたらどれほど国民に被害を与えるのか、東京電力はまず公共機関として深く自戒せよ。いいかげんにしろ、東電!

計画停電ならば計画通りに停電しろ2011年03月14日 21時25分51秒

★追記=あまりにもずさんな「計画停電」に呆れ果てた。

 被災地の惨状を思えば、こちらの苦労や不便など何一つ文句言えないのはよく理解している。そして原発があんな状態では電力は足りなくなるのも当然であろう。だから地域を分けて計画的に停電するというのも歓迎はしないが国民として当然受け入れられる。

 しかし、コトはならば、計画通りに停電をきちんと実施してほしい。当日になって様子見ながら停電するのかしないのか皆目わからずひたすら待ち戸惑い続けなくてはならないというのは災害時ということを通り越して東電側の身勝手だと断ずる。このままするかしないかその日の電力需要を見ながらというのでは電車も動かせないし、ただただ多くの人たちが東電に振り回されるだけであろう。これは大地震とはまたべつの次元で災害ではないのか。もっと大変な人たちがいるのだからというのはコトの本質を見失っている。これは東電による二次被害、新たな災害である。

 何しろ情報が錯綜し、まず自分が住む地域が5つに分けられたどの地域に入るのかすらよくわからない。同じ市内でも違うグループということもある。ホームページで確認したが最後までわからないままだった。
 結局今日は、朝になって一番最初に予定していた地域では実施中止となり、自分の町は停電するのかそもそもどのグループなのかよくわからないままに、昼過ぎになって交差点で交通整理している警官に尋ねたらこの辺はグループ③であり、停電が予定されているのだがまだ停電になっていないとのことでようやく状況が把握できた。結局夕方まで一日東電に振り回された。

 昨日の晩遅く突然計画停電の話が出て、その周知も徹底されないまま翌日朝から実施すると決定し、それが朝になって停電するのかしないのかはっきりせず、しないわけではなくするかもしれないとか発表も二転三転し、商業施設の多くは停電を見越して臨時休業したり、その時間帯は閉店を余儀なくされた。電車もほとんど動かなかった。むろんだからこそ本格的に大規模停電をしないで済んだという論も理解できる。
 だが、明日も今日と同じく停電を予定しているが様子見でするかしないかわからないというのでは本当に住民を愚弄しているとしか思えない。企業も困る。東電はまったく反省していない。

 電力不足で停電が避けられないならきちんとこの地域では何時から何時まで停電すると住民全員に周知させて、その時間内だけきちんと停電してほしい。それならばその間だけ何らかの対応策もとれなくはないし準備も心構えもできる。電車だってその時間内だけ運休させるとかできるのではないのか。

 またこのような状態がいつまで続くのか、まだ先が見えなくても電力会社には利用者に不便を強いているのだから確定でなくて良いので、目安を伝えてほしいと思う。原発があんな状態でもはや機能しないのだから、あと何ヶ月もそれ以上も電力は不足することがはっきりしているのならば国を挙げて電力消費を抑制するライフスタイルをとらなくてはならない。各家庭が節電に励むだけではなく、24時間営業しているような店や夜通し付いている広告電飾などは消してかつての石油危機のときのような質素簡素な暮らしに戻るしかない。

 東電はこのままいたずらに人心を惑わし不安にさせるのではなく、原発の今後も含めてきちんと情報公開し、東日本の国民はどう生きていくべきか電力の用い方を提案し説明する義務がある。
 天変地異と人ができること、すべきことを同一に論じてはならない。