計画停電ならば計画通りに停電しろ2011年03月14日 21時25分51秒

★追記=あまりにもずさんな「計画停電」に呆れ果てた。

 被災地の惨状を思えば、こちらの苦労や不便など何一つ文句言えないのはよく理解している。そして原発があんな状態では電力は足りなくなるのも当然であろう。だから地域を分けて計画的に停電するというのも歓迎はしないが国民として当然受け入れられる。

 しかし、コトはならば、計画通りに停電をきちんと実施してほしい。当日になって様子見ながら停電するのかしないのか皆目わからずひたすら待ち戸惑い続けなくてはならないというのは災害時ということを通り越して東電側の身勝手だと断ずる。このままするかしないかその日の電力需要を見ながらというのでは電車も動かせないし、ただただ多くの人たちが東電に振り回されるだけであろう。これは大地震とはまたべつの次元で災害ではないのか。もっと大変な人たちがいるのだからというのはコトの本質を見失っている。これは東電による二次被害、新たな災害である。

 何しろ情報が錯綜し、まず自分が住む地域が5つに分けられたどの地域に入るのかすらよくわからない。同じ市内でも違うグループということもある。ホームページで確認したが最後までわからないままだった。
 結局今日は、朝になって一番最初に予定していた地域では実施中止となり、自分の町は停電するのかそもそもどのグループなのかよくわからないままに、昼過ぎになって交差点で交通整理している警官に尋ねたらこの辺はグループ③であり、停電が予定されているのだがまだ停電になっていないとのことでようやく状況が把握できた。結局夕方まで一日東電に振り回された。

 昨日の晩遅く突然計画停電の話が出て、その周知も徹底されないまま翌日朝から実施すると決定し、それが朝になって停電するのかしないのかはっきりせず、しないわけではなくするかもしれないとか発表も二転三転し、商業施設の多くは停電を見越して臨時休業したり、その時間帯は閉店を余儀なくされた。電車もほとんど動かなかった。むろんだからこそ本格的に大規模停電をしないで済んだという論も理解できる。
 だが、明日も今日と同じく停電を予定しているが様子見でするかしないかわからないというのでは本当に住民を愚弄しているとしか思えない。企業も困る。東電はまったく反省していない。

 電力不足で停電が避けられないならきちんとこの地域では何時から何時まで停電すると住民全員に周知させて、その時間内だけきちんと停電してほしい。それならばその間だけ何らかの対応策もとれなくはないし準備も心構えもできる。電車だってその時間内だけ運休させるとかできるのではないのか。

 またこのような状態がいつまで続くのか、まだ先が見えなくても電力会社には利用者に不便を強いているのだから確定でなくて良いので、目安を伝えてほしいと思う。原発があんな状態でもはや機能しないのだから、あと何ヶ月もそれ以上も電力は不足することがはっきりしているのならば国を挙げて電力消費を抑制するライフスタイルをとらなくてはならない。各家庭が節電に励むだけではなく、24時間営業しているような店や夜通し付いている広告電飾などは消してかつての石油危機のときのような質素簡素な暮らしに戻るしかない。

 東電はこのままいたずらに人心を惑わし不安にさせるのではなく、原発の今後も含めてきちんと情報公開し、東日本の国民はどう生きていくべきか電力の用い方を提案し説明する義務がある。
 天変地異と人ができること、すべきことを同一に論じてはならない。

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