またここからこの場所から始めていく2012年05月11日 08時50分04秒

★ご迷惑おかけしました。ようやく落ち着きました。

 五月の爽やかなひんやりしたやや強い風が吹くよく晴れ渡った朝だ。このところ雷と共にザーと雨が降ることが多いので、空気もしっとりとして気持ち良い。朝から散歩して思いっきり深呼吸した。

 明鏡止水、という言葉があるが、ようやく今日は心静かに久々にブログを書き出した。このところ家内がごたごたしてブログも何も書けなかった。一応、その日ごとのスペースは空けてあるので、後程書き足していくことはできるわけだが、今週は火曜日5月8日から3日間お休みしてしまった。が、じっさいその最中には気持ちが動転して書いたとしても嘆きや支離滅裂なものにしかならず読み手を困惑させるかまたご心配かけるだけであっただろう。

 昨晩は声を上げて思いっきり泣いた。大の男が、それももう世間では孫子がいたっておかしくもない歳の初老の男が情けなく恥ずかしい話だが本当のことだ。思い切り泣いて悲しみや嘆き、憤りの感情などずっと心の奥深くに溜まりに溜まっていた負の感情を吐き出した。おかげで今はすっきりしている。
 今、心は山の中にある湖の湖面のように、ひんやりと澄み渡り波ひとつなく穏やかだ。だが、哀しみや不安などはその水の下、湖底奥深くに沈んでいる。その感情がまた表に浮かび上がってくるかはわからないが、常に存在は意識したうえで、できるだけ湖面が荒れることないよう静かに生きていきたいと願う。

 自分は「神」の存在を信じるようになり、いや、認めるようになってから、この世の全てのことは神の意志、天の配剤、計らいだと思ってきた。むろん、人智を尽くして天命を待つしかできないのが人間だが、もっと大きくすべてのことに神が、天、つまり見えないが、確かに存在する力あるものが関わっていると確信していた。
 ゆえに良いことも悪いこともすべて起こることは必然であり、理由がある。ならばそれに抗うことなく、すべてを受け入れてその流れに従って生きていこうと決意していた。前にも書いたが、それが良い、すべき自然の摂理にかなったことならば、神のご加護のもとどんなことでもうまくスムーズに動いて成功するはずだし、そうならないことはやはり無理のあるすべきではないことなのだとわかってきた。

 ただ、そうした失敗や悪いこと、辛く苦しいことでも全てのことには意味があり、そうした苦難こそが神が与えた試練であり、それを体験して乗り越えたところに真の歓喜、栄光があることもわかってきた。登山を例に出せばわかることだが、重い荷を負い辛い登りがあってそれに耐えてこそ山頂に着いた時の喜びがある。つまり苦難苦痛があるから山頂に立った時の喜びも増すわけで、その手間を省いて、楽してリフトやケーブルカーで上ったのでは喜びもないどころか山登りそのものの価値がない。
 人生もまた同じで、苦労せず楽ばかりして育ち生きている人は実のところ人生そのものさえ味わっていないのである。金があり湯水のように金を使える人は結局のところその金の価値、有難さを知らない。
 そう考えて、もはやどのようなことがあろうとも嘆きも悲しみもせず動じず受け入れていこう、そうできるはずだと思っていた。老犬が死のうとそれは必然であり、天寿を全うした大往生ならば何を哀しむことがあろうか。出会いあれば別れもまた必然なのである。どうしてそれが受け入れない。

 ところが、人の心は弱いもので、頭で考えていることとじっさいの感情はまた違う。違うというより別に存在しているようで、理性では理解し割り切っているはずでも気持ちはそう折り合えない。長いあいだ続いてきた日常が「別れ」により断ち切られてしまうと、すぐにスパッと新たな状況に何もかもが移れない。対応できない。全て起きることは神の意志だと理解していてもその事態を心はすぐに受け入れられないのだ。そのことをこの数日痛感した。

 老犬ロビンが死んだことはもう癒えたと思っていた。そこに、今度は先日我が家にふらった参入してきた中猫、黒猫のクロスケ君が失踪してしまった。水曜日の朝から忽然と姿が消えて、町内どこを探してもみつからない。まるで神隠しである。家族全員で手を尽くして探した。今日金曜で三日目。おそらくもう帰ってこないだろう。老親も嘆いて少し心身に変調をきたした。情けない話だが、自分もまたこの数日何も手につかなかった。
 たかが猫一匹、それもまだウチに来て二か月足らずの関係なのにである。ようやくこのことを記せてほっとしている。経緯についてはもう一回書き記したいが、今はようやくそれが彼の「役割」だったのかと思えてきた。そう、我が家にとって一番大変な時期、彼は我々をじゅうにぶんに癒し救ってくれたのだ。

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