ブックカフェ 「無頼庵」日録～あなたと本と音楽を

★ルッちゃんとの一泊二日の公演旅行を終えて

　１０月２３日の朝である。泥酔ならぬ泥睡、泥のように深く眠った。寝ている間に、通り雨のように雨が降ったようで、晴れていたが外は庭も道も黒く濡れていた。

　誰でも楽しい夢を見て、夢から覚めたとき、それが夢だと気づき少しｔ哀しくなるときがあろう。新潟での公演旅行から戻って一夜明けて、今そんな気分でいる。夢ではないがまさに夢のような楽しく素晴らしい小旅行であった。

　このところ瑣末な事柄や人間関係、家庭内のごたごたした雑事で、気持ちは囚われ息詰まった気分でいた。すべきことは何一つ進まず解決せず焦り気味であった。そこにこの旅行もあって、大変面倒なことだとやや憂鬱気分であった。
　だけど、毎度の熊坂効果だと思う。ルッちゃんとの旅はいつもすごく良い結果をもたらす。コンサートも満席の大盛況となったし同行したメンツも申し分なく、憂鬱気分はすっかり晴れた。連日温泉にも入れたし、紅葉のシーズンにはまだ少し早かったものの秋の大自然にもふれて萎え息詰まっていた気分も解消された。

　戻ってきた今、自分はいったい何に囚われてイライラカリカリしていたのかと不思議に思う。年内、残り二ヶ月少し、心して精力的にがんばりたい。ともかく怠けず倦まず一つ一つ片づけ歩をすすめていけばきっと必ず約束の地に辿りつける。人生は素晴らしい。楽しい夢を糧として、焦らず諦めずがんばりたい。