我に平穏と安寧なし2017年08月29日 15時51分36秒

★すべてを赦し受け入れて行かねばならないのだが・・・

 この数日、パニック障害と強い自己嫌悪に襲われ、結果、不眠等で体調も悪くこのブログも更新できなかった。とてもそんな気分ではなかった。
 ごくごく私的なことなので書くべきか今も迷うが、これを書き記さないことには次に進めず、このままいたずらに時間が過ぎるのはまた皆様にご心配おかけしてしまうので、まずそのことだけを書く。

 そもそも我と我が父、それにごく親しい大切に思う人たちが無事に生き永らえていればそれだけで全て良しとすべきなのである。
 だから何が起きようが、まだ「生きているだけで良い」はずのわけで、どんなことでも赦し受け入れていかねばならぬはずだ。
 動じず、慌てず、かまえず、何事にも揺るがず、囚われたりふりまわされずに生きられたらと常に思い願っている。
 
 が、現実としては、欲深い小心者の我は、日々ささいな小さいことでも不安にかられてあれこれ悩み眠れぬ夜を過ごす。ずいぶん歳とって来たのだから、そろそろもっと落ち着いていつどんなときでも何が起ころうと泰然自若として生きられるはずと思うのだが、そうならないどころかこのところ「我が不安」はますます強くなってきている。憂鬱であり苦しくてならない。
 心療内科に通い、薬出してもらえばとりあえずは気分は軽くはなろう。しかし根本のところはダメだから、治療も矯正もできやしない。つまるところ、この「どうしようもなさ」を抱えて何とか生きていくしかない。それが人生なんだと諦めて。

 前向きな気持ちのときは、人生に起きることは良いことも悪いことも全て赦しただ受け入れていくしかないと心から思い、本心からそうわかっている。
 しかし、悪いこと、つまり辛いこと、哀しいことを、受け入れることはまた辛く苦しいことであるわけで、そういう「現実」に心は抗い、認めたくない、受け入れたくないともがき悶々鬱々と時間が過ぎていく。

 何があったのか。
 26日、吉祥寺井之頭公園前で、開催されたクラブ主催の「サマークリスマス」の集いは、予想よりはるかに多くの参加があり、しかも来られた方々は新聞や映画業界などで活躍した一家言ある立派な大人の方々ばかりで、人柄も皆さん素晴らしく、ラストに相応しい最高の一夜となった。
 それに懸案だった、クラブの今後についても、とりあえず「後継」をお願いできる若手も決まり、我はつい気も緩み浮かれて飲み過ぎてしまった。
 このところ父の体調もあったし、その介護でなにもできずストレスがたまっていたこともある。が、その数日前に歯医者に行き、昨年一年間忙しさにかまけて放擲して進んでしまっていた右上の奥の虫歯の治療で、二本かなり削られ神経も抜かれた。
 以後、そこがずっと鈍く痛み、我慢できないほどでなくともそれが顔の左側全体にひろがり憂鬱でならなかった。
 けっきょくアルコールで麻酔的にとばして忘れるしかなく、その日も集いが始まる前からひたすらビールの類を吞み続けていたのだ。

 その催しは8時頃終わりとなって、我はまだ残っていた人もいたが、一足先に会場のスタジオを後にした。本来最後まで残って後片付けすべき立場だったが、もうかなり酩酊状態であったかと思う。
 唯一の女性参加者の、学生時代から信仰る女友達に手を引かれて帰った。彼女は国分寺在で、そこで彼女は降りて我は自分の駅に着き降り、最近飲んだ時の常で、駅直下にある安いラーメンチェーン店に入り、ラーメンを食べた。イベントでは司会進行担当していたのでほとんど何も食べていなかった。まあ、それはイベントで我はいつもだが。

 そして支払いしようとして気がついた。今日持ってきた財布がない。それは財布というより単なる小銭入れで、そこに千円札少しと小銭、それにスーパーなどのポイントカード、サービス券の類がかなり入っていた。幸いキャッシュカードなどの、人手に渡ると大変なことになるものはなかったかと思う。

 持っていた手提げバックの中身を全部確認したが、やはりその小銭入れはどこにもない。
 幸い今回のイベント用に別途に、一万円を予備費として持ってきていたので支払いはそれで済ませて、さてどうしたものかと考えた。
 おそらく駅に着いて、改札口で切符を清算したとき落としたに違いないと考えた。おぼろげだが、その記憶はあった。
 駅に戻り、駅員に財布などの届けはなかったか訊いたがなく、駅前の交番にも出向いて尋ねたがない。で、その足で、警察署まで行って届けをしたか、あるいは一度家に戻って、バックの中を再度徹底的に探して紛失したと確認してから行ったのか判然としないが、ともかく警察署に行き、紛失の書類を出した。駅周辺で落としたものと。

 それから寝たのだが、その晩は失くした小銭入れのことをずっと考え続けてうつらうつら夢にも見て、ほとんどろくに眠れないで朝となった。二日酔でもあった。頭も痛くふらつきもある。