この国の立憲主義と平和憲法が終わる日が近づいている。2017年09月18日 23時40分50秒

★日本人は自ら平和憲法を踏みにじり安倍改憲を許すのか

 世間様から見ればどうでもいい瑣末な私事のバカなことに囚われてそのことを書き連ねているうちに、安倍晋三は北朝鮮の危機に乗じて支持率も回復し、再スタートした民進党が敵失的にもたつき、都知事の小池新党も国政進出のための準備が整わないうちにと、近く解散総選挙にうって出ることを決めたと報道されている。
 まあ、我が彼ならばやはりそうしたと思うし、当然予想されたことであったから、やはりそうきたかという程度で驚くに値しない。でも、その選挙の到来を待ち望み、歓迎する気持ちには全然なれないでいる。

 憂鬱に思うのは、現時点での私的予測でも、自民党は多少は減らしたとしてもまた勝利すると思えるし、小池氏の息のかかった新党が伸びたとしてもそれもまた改憲を是とする輩だから、現与党政権が続くだけでなく、改憲への道は確定的となってしまうだろうからだ。
 つまるところどちらに転んでも政治は何も変わらないしますます悪くなっていく。

 これが民進党も加わっての先の国政選挙のような「野党共闘」が成ったならば、一人区の調整を軸に、かなり与党候補の当選を減らすこともできたであろう。
 が、民進党の前原新執行部は、共産党との選挙協力を見直すことを訴えて成立した手前、おそらくそうした調整に応ずる気はないと推測する。となれば野党はバラバラのまま、支持率回復した安倍巨大与党にどう立ち向かっても勝てるはずがない。あたかも巨象に小動物たちが個別に立ち向かうようなものだ。

 これまでも繰り返し書いて来たが、巨大与党を倒すには、弱小野党は結束して候補者を絞って野党統一候補として戦うしかないのである。それでどうにか勝てるかどうか、その目が出てくる。
 それなのに大バカ前原代表は、自らの足元もしっかり固めることもできないくせに、自党単独で自公に挑もうとしている。その結果は先の都議選と同じく、また国政でも歴史的大敗は間違いなくおそらくこれで民進党という政党は解党消滅することだろう。

 この国の不幸は、極悪非道、歴代最悪の安倍自公政権に対して、それに代わる新たな選択肢がないことに尽きる。
 政権交代可能な二大政党をつくるとしてできたはずの民主党があんな体たらくで自らその存在価値を捨て去ってしまった今、また新たに国政レベルでも小池新党ができ、多少は躍進したとしても残念だが、それは維新同様に自公政権の補完勢力でしかなく、政治の流れは何一つ変わらない。
 自公の路線でない政治を望む人たちもかなりたくさんいると我は信ずる。それは、まず改憲でなく護憲であり、原発再稼働阻止、脱原発であり、辺野古の新基地建設反対、在日米軍基地に危険なオスプレイ配備反対であろう。
 しかし、そうしたことを託せて現実のはなし、政権を任せるほどの勢力はどこにもない。かつての左翼にはそれが託せた。政権奪取など現実的でないにせよ我らの訴えはこちらに届き我らの思いが託せた。が、もうこの国には左翼と呼べる政党はごくごく僅かになってしまい、今は一人共産党だけが気を吐くだけだ。そしてその党とは絶対に一緒に組まないという人たち、長島、細野、そして前原たちがいたのが民進党で、何故か出て行かずにその最後まで残った男が、この党に解党の引導を渡すつもりらしい。

 政治家のほとんどが、自公とその補完勢力となってしまうのは何故なのだろうか。国民の多くはそれを本心から望んでいるのだろうか。

 日本人は自ら不戦を誓った九条という珠玉の宝のような平和憲法を投げ捨てて、再び戦争が海外でもどこでもでき、原子力発電所までも巻き込んだ核戦争の時代を希望するのであろうか。
 先の大戦で死んだ内外の膨大な人たち、広島長崎での被爆者たちの痛恨の思いは何も報われないのであろうか。

 これから当ブログは再び「政治」のことについて考え書き記していこうと思う。