忙しい一週間を終えて2012年10月29日 01時49分29秒

★雨がそぼ降る静かな夜に

 日付は変わったが、今日曜日の深夜である。今日28日は一日雨が降ったりやんだり時に強く降り寒かった。

 今週は月曜日の夜、新潟から戻ってきて、以後、家の作業があったりライブに出かけたりと自分としてはかなり忙しかった。今日も所用で、目黒線の武蔵小山というところで打ち合わせがあり、その足で阿佐ヶ谷の「あるぽらん」で演っていた豊田勇造秋の東京ツアー最終ライブに終わりだけ何とか間に合い顔だせた。

 勇造さんは当然いつも通りにゆったりどっしりとしてとても良かったが、共演のソウルブラザーズ、五十嵐さんもノリノリでぴったり息の合ったナイスサポートで感心した。最終日で疲れもしているだろうにいつもに増して素晴らしいライブだった。毎度のことながら勇造とあるぽらんは良くマッチしている。客と店とミュージシャンとが三位一体、その場の全ての人が満足できる稀有な場所だと気がつく。
 私ごとだが今夏はあまりの猛暑の中、この店でイベントをやって熱射病にかかって以後足がちょっと遠のいていたが、悪いのは店ではなくあの季節に話を持ち込んだ自分だったと思い至った。今日もお世話になってマスターにはすまない気がしている。

 そして休日は総武線しか走っていないので、帰り途、電車に乗ってたらついふらふらと隣の隣駅、西荻に降りてしまい「のみ亭」にも顔だしてしまった。早く帰らねばならないと思いつつ、この忙しかった一週間を振り返り、けじめをつけるためにも落着けるところがほしかった。このまま自宅にすぐ戻るのは何だかまだ忍びない気がした。
 そんな親しい顔ぶれは今日はいなかったが、焼酎のお湯割りを啜りながら人が話しているのをぼんやり聞いているだけでも気分が癒された。

 さて、これから年末に向けてウチでのイベントもいくつも予定しているのでただでさえ忙しくなっていく。でかけることは極力控えて、冬支度をしつつ客を迎え入れる準備をしていかねばならない。
 熊坂るつこさんの公演旅行と勇造さんたちのライブで萎えかけ苛立っていた心の垢はきれいに洗い流された。彼らに救われた気がしている。さあ、これからなのだ。頑張らねば。

♪さあ、もういっぺん、さあ、もういっぺん、火の消える前に、さあ、もういっぺん、さあ、もういっぺん、火の消える前に なのである。

「無頼庵」年内二か月の活動予定2012年10月29日 13時47分59秒

★11月23日フォークソング講座、12月1日楽四季一生演歌ショー。

 昨日の雨も上がり、今日は朝からカラッとよく晴れた。が、北西の風が強く木枯らしのようでひなたはともかく日陰では肌寒い。

 急に寒くなって冬の支度に追われ、今年も残り少なく慌ただしく過ごしていることと思う。そんな最中、せっかくの休日にイベントを催してもどれだけの人が来てくれるかとも思うが、ともかく企画しないことには何もは始まらない。出かけて人と会うと、このところは「友が皆偉く見ゆる」感に苛まれるが、ならばこそ自分は自分のできることを自分の場所でやっていくしかない。たとえお客が皆無であろうとも。

 さて、年内残り二か月となって、皆何かに追われているようなせっつかれているような気分でいるかもしれない。自分もそんな感があるが、焦っても仕方ないしゆっくりでも一つ一つやるべきことを片づけていくしかない。
 1年を人の一生に当てはめれば、たぶん今の自分の歳はちょうど今頃、10月の終り頃に相当するのではないか。気がつけばもう残り少なく、あっという間に夏の盛りも過ぎてもう「冬」がすぐそこまで来ている。大したこともできずにいつしかここまで来てしまい戸惑うばかりだが、季節が戻せないように人生も戻せやしない。ならば残りの日々を丁寧に大切に過ごしていくだけだろう。
 そう、そうした一年一年の積み重ねが人生なのだから、一年と人生は同義だと言ってよいのである。

 さて、今月から始まったフォークソングに関するワークショップ、前回は初回としてこれからのことの説明会という趣で終わったがいよいよこれから「本番」である。併設してやっている「ギター講座」もきちんとテキストをまとめて本気で取り組んでいく。数少ない参加者のご都合が揃ったのが11月23日の祝日であった。昼過ぎから夜まで食事会も含めて一日やっている。どなたでも初めてのご参加でも冷やかしでもかまわない。どうか一人でも多くの参加者を待っている。

 そして12月の1日、土曜日、無頼庵ライブ「楽四季一生歌謡ショー~明治大正の「演歌」をたっぷり唄う」がある。これは今日では珍しいバイオリン演歌師として大活躍中の楽四季一生(たのしきかずお)さんをお招きして、正統派壮士演歌、書生演歌の数々をたっぷり唄ってもらうという企画だ。
 こうした懐かしの「演歌」を唄い継ぐ活動は、近年かんから三線の岡大介にスポットが当たって岡さんは今や超売れっ子となったが、楽四季さんは本家本式のバイオリンを奏でながら唄うスタイルで、「東京節」「あきらめ節」「ハイカラ節」「復興節」など添田唖蝉坊親子の楽曲を中心に明治大正の演歌師の姿を今に伝え今や全国的に人気者である。先日は新潟での熊坂るつこのライブにもとび入り参加し、満場の大喝采を浴びたのも記憶に新しい。

 おそらく今の人たちは「バイオリン演歌」と言っても聴いたことも見たこともないであろう。故・桜井敏雄氏直伝のバイオリン演歌の奥深き楽しい世界をぜひぜひご覧あれ。当日はサポートとして、「酒場のチョット・アトキンス」こと超絶ギター弾き、外山誠二も昨年のオープニングライブ以来再び無頼庵に登場してフィンガー・ピッキングギターの素晴らしさをたっぷり聴かせてくれる。その他、豪華ゲストシンガーも登場するかも。