薪ストーブの煙突そうじの話・後2012年10月28日 08時38分52秒

★こうして一つ一つ冬を迎える準備をしていく。

 煙突掃除というと欧米では暖炉のそれを思い浮かべるかと思う。向こうの煙突はサンタクロースが入って来れるほどでかいものである。
 しかし、日本の薪ストーブの煙突など、単なるパイプに過ぎず要するに燃やした煙を上に、外へと逃がすためだけのものでしかない。
 ただ問題は、生木とか燃やしていると中に煤ではない不純物がこびりつく。それが溜まると自然発火して煙道火災を起こす。そのために最低でも年に一回、本格的な始動の前には煙突の中を掃除しくてはならないのである。

 去年から使い始めたばかりで、まだ大してそんな汚れはついていないと思っていたがともかくパイプの中を掃除してみないことにはわからない。どうやって煙突口がある二階の屋根に上がるかちょっと迷ったものの、今回、三階、ロフトの小さい窓から二階の屋根に降りて、急勾配のプレート瓦から滑り落ちないようロープを張って注意しつつまずその煙突の蓋を開けてみた。その蓋は雨除けのためのもので、傘のように排気口に乗っかっている。

 六角レンチで、何なくビスは外すことは簡単だった。そしてコップや深い壜を掃除するときに使うブラシを大きくした形態の、金属製のワイヤーブラシを、ネジで棒を取り付けて少しづつ伸ばしては煙道の中に押し込んでいく。ブラシのサイズは幸いにして中の口径とピッタシ合っていた。つまりそのブラシを上下すれば内側の汚れ、付いた煤などはこそげ落とせるという仕組みだ。

 この煙突掃除のセットは、横田基地の向こう側にある巨大ホームセンター「ジョイフル本田」で売っているのをみつけて買った。先端のブラシとそれを繋げて伸ばす延長棒が入った袋は別売であった。何年も使うものとしては大して高くはない。
 そうしてゴリゴリ手探りでブラシを押し込んで下のストーブの排気口まですぐに届いた。確かに真黒な煤は落ちていたが大した量ではない。今の薪ストーブはとても燃費も良いし、できるだけ乾いた薪だけ燃やしていたからタールやクレオソートなどは全然付いていなかった。

 というわけで、作業はあっけなく終了。外した蓋をまた元に戻して撤収した。屋根から落ちることなくごく簡単な作業だった。30分もかからない。それでも業者に頼んだり出入りの大工にお願いしたら何万円かとられただろう。一度やればコツもつかんだので次回からは増坊一人でもできなくはない。
 まあウチの煙突はストレートでストーブ本体から垂直に真っ直ぐ伸ばして屋根に出したので作業は簡単だったのである。もしこれから薪ストーブの導入をお考えの人はできるだけ曲げずにストレートに煙突は立てたほうが良い。

 というわけで本格的始動を前にストーブのメンテナンスは終わった。やる前は大変だと気が重かったが、思ってたよりごく簡単であった。何でも大変だと、面倒だと考えないことだ。考えるよりともかくやってみることなのだと気づく。
 やるべきことは山ほどあるが、こうして一つ一つ来るべき冬の支度を終わらせていくことが肝要なのだ。さすれば人生も道が切り開けよう。
 さっそくストーブに火を入れよう。

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