2020都知事選を考える2020年07月05日 18時49分23秒

★さらにまた不自由な状況となろうとも~できることを少しでも続けていく

 今日5日、日曜は、東京都知事選の投開票日である。
 このところ自分のことや、コロナ禍後の生き方についていろいろ思うところがあって鬱々して、このブログさえ書けないでいた。
 以前なら気軽に政治のことや社会的話題についても私的に思うところを気軽に書けたのだが、そんな気分になれなかった。
 まずは当面の進路、自らの行き先を定めないとならないわけで、世間様のこと、他者の動向などは無責任にもどうでもいいと思えていた。
 が、都知事選は、やはり東京に住む者にとっていちばんの身近な政治案件であるし、総理大臣はカンタンに変えられなくともかつて革新都政が誕生したように民意を結集すれば我らの思いはかなうかもしれない直接選挙なのだ。
 今、時刻は、午後7時を過ぎた。投票は8時までできるからぜひとも棄権はせずに自らの一票を活かしてほしいと希む。

 が・・・
、今回の都知事選に関しても当然のこと思うところは多々あり、選挙期間中は、書こうにも躊躇う気持ちがあって書けなかったが、今、投票終了直前だからまずいくつか気になってることだけ記しておく。
 最終的集計が終わればまたそのとき書くこともあるかと思うが。

 おそらく8時の投票終了同時に、NHKはまた現職の自分ファーストの都知事当確の報を出口調査に基づいてすぐさま流すだろう。それは間違いない。
 何故なら、今回は自民党は候補を擁立せず自主投票としながら実質的支援をしているし、ならば与党公明党の支持もあろう。そして現職の強みとこのコロナ騒動での良くも悪くも知名度は高まっていた。
 そしてさらにその盤石の当選を保証することとなったのは、対する野党側、というべきか、反小池都政である、昔で言う「革新」陣営が分裂してしまったことで、野党が結集して一騎打ちならともかくも、今回の都知事選は早くから結果は見えていた。
 そして問題は誰が次点に躍り出るかという一点のみが話題となってしまった。※そこには今後の国政選挙の主導権を誰が握るかという思惑しかない。
 思うのだが、もし今回分裂した野党候補二人を合わせた反小池票が現職知事を上まった場合、誰が「分裂」の責をとるのであろうか。いや、おそらく現職知事の圧勝で終わり、低投票率もあって他は雨後の筍、団栗の背比べ状態ならばそもそもこの都知事選は茶番でしかない。

 前回、2016年の都知事選でも野党というべきか、革新陣営はそもそも都知事の資質に値しない老ジャーナリストを、単に知名度があるからと統一候補に担いで惨敗した。そのときは、今回も立っている弁護士は、やむなく野党統一の大義の名の元辞退させられたのだ。
 その愚、過ち失態もきちんと総括せず、今回もまたしても足並みが揃わず、ある意味、現職知事のこれまでのコロナ騒動の対応の是非をきちんと問うことのできる絶好の機会を単なる二番手争い騒動に矮小化させてしまった。

 おそらく新都知事は、再選後は再度の東京アラートはともかく、国と謀って新規感染者増を抑えるべくまたまた新たな「非常事態宣言」、もしくは厳しい「自粛要請」を再度出してくることだろう。

 はっきり書くが、彼ら政治家は、国民の命などまったく考えていない。コロナの新規感染者が増加したのも、東京五輪が延期となったとたんその数値は跳ね上がったし、東京アラートの中途半端な解除も今連日100人超える新たな感染者が報告されているのに、一切何も手を打たずにすまし顔でいるのは、単に今この選挙期間中だからに過ぎない。ここでまた非常事態だと騒げば、自らの失政を認めることになるからである。
 彼らの頭にあるのは、常に自分のたちのこと、選挙や五輪開催など目先のことだけなのだ。
 さらに情けないのは、対峙・攻撃する側もまた同様に自分たちの国政選挙のことしか頭にない。ある意味、誰もが自分ファーストで、都民のことは念頭にない。
 
 しかし、今は絶望しない。呆れ果てうんざりはするが、もう知ったことか、とかカンケイないとネグレクトはしない。
 政治家たちに頼る事が出来ないからこそ、さらに悪化していく状況、その中でも、「できない」中で、少しでも「できること」、すべきことを 模索していきたい。

 マスクの中でも唇にうたを。心に灯を、である。