壮大な国家規模のイカサマ間もなく完了2013年11月20日 19時23分13秒

★安倍政権の一年間、ここまでの流れを振り返る
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 この世はすべてイカサマと看破したのは、山本夏彦翁であったと思うが、このところの世相を見るつけまったくそうだったのだなあと嘆息している。
 これから書くことは推測憶測であり、たとえ事実であったとしても未来永劫今後その証拠は出てこないことだろうし、たぶん自分が当局から逮捕されれば必然的にこのブログも閉鎖されることだろうからあえて今書いている。どうせ誰にも読まれないことでもあろうし。

 プロレス少年だった自分は、かつて全盛期のアントニオ猪木と新日本プロレスという会社が仕掛けた一連の「騒動」を当時リアルタイムで体験してきた。それはタイガー・ジェット・シンの新宿路上での猪木夫妻襲撃から始まり、IWGPまでの長大な「猪木神話」なのであるが、今ではそれはすべて仕組まれた「やらせ」、「いかさま」であり、商売として集客のため猪木氏とそのとりまきが勝手に仕組んだシナリオある物語とあかされている。
 そのことは当事者はまだ認めてはいないが、多くの関係者の証言とそれをまとめた何冊もの労作本がその「事実」を明からさまにしている。その頃の自分はそんなことは全くつゆほども疑いはしなかったから、ハルク・ホーガンによって失神されられた猪木を心から心配したし、真に強いのはいったい誰なのか友人たちと口角泡をとばして語り合ったものだ。

 そもそもプロレスとはそうした八百長のうえに成り立っているショーなのである。だから騙されたことには今ちっとも後悔していない。逆に熱い青春を送るアイテムとなったのだからプロレスとの出会いは良いことであった。しかし、もしも政治がそうした仕組まれた八百長だとしたらどうであろうか。今の安倍政権までの一連の流れは民主党をも巻き込んでの出来レースだったのではないのか。

 安倍政権は、昨年暮れに誕生したのだから間もなく一年を迎える。そして高支持率に今も支えられ巨大与党はやりたいことを好き勝手にし放題である。しかしこの政権の立役者は誰かと考えると、民主党の前首相野田氏であろう。彼が昨年11月14日に、国会解散宣言をし12月16日に衆院選、そして与党の記録的大勝により今の政治路線が敷かれたのだから。三党合意だか何だか知らないが、彼個人の一存で、まだ任期を残しながらも民主党内に何もはかることなく突発的に解散を決めたことが今の自民党政治復活の第一歩であった。
 と、自民復調はそこから始まったわけであるが、その前の政治状況を思い起こしてもらいたい。

 いつの頃からか、マスコミでは日本も米国など欧米を倣って政権交代が起こりやすい二大政党制を、との議論が高まっていた。そして、自民党と対峙する政党として、かつての社会党が消えた今、民主党に脚光が当たり始めた。もともとは自民党内にいたリベラル派と旧社会党、民社党系の中小政党が寄せ集まった民主党は、剛腕小沢や宇宙人鳩山、市民運動出身の管ら、それなりに魅力ある話題の人材を網羅し、マスコミ総出で政権交代が成るかという「論点」も高まり前回の衆院選ではついに自民党を下して大勝し民主党政権が誕生した。

 じっさいその頃の自民党は長く政権を担当し過ぎて経年疲労を起こしていた。次から次へと首相が一年足らずで交代し、大臣に不祥事が続き、民意は離れ支持率は低下し、無党派層はさらに増え国民の政治離れは甚だしかった。だからマスコミの扇動によるところは大きかったとはいえ、政権交代は国民多くが待ち望んでいたことであった。

 しかしその初めて政権を獲った民主党がどんなであったかは、今さら説明は不要であろう。選挙の際に掲げた公約、マニフェストは何一つ果たせずに次々と迷走し始め、自民党と同じく首相もすぐに交代を繰り返す。そこに大震災が起きてさらにその対応が問われ、挙句に野田首相となってからは、公約にはなかった消費税増税を決めてしまう。これでは国民は民主党に期待した分だけ裏切られた、騙されたと呆れ果て見離し支持率も地に落ちた。
 ちょうどそうしたところで、野田首相がまったく突然、年内に総選挙という音耳に水の解散となったのである。そしてそこから株価もじょじょに上がり始め、景気指数も回復していく。

 そしてその衆院選で、自民、公明与党、そして維新の会など保守政党が大勝したことは記憶に新しい。国民を裏切り続けた民主党は大敗し政権をまた自民党へと返上した。まあ、確かに形だけ見れば、政権交代が起こりやすい二大政党制にはなっていた。しかし、その後、民主党は今年6月の参院選でもさらにもっと大敗し、今では支持率だけだと時に共産党にも抜かれるほどの弱小政党に転落してしまった。もうとうぶんの間国政選挙はないし政権交代もありえない。

 このところの政党支持率だけ見れば、自民の一強だけが断トツ40%台で、あとの政党は軒並み5%以下というような異常な事態が続いている。つまり国会の議席でも国民の支持率でも自民党の一党独裁状態なのである。いったい何でこんな事態が起きてしまったのか。
 そんなに自民党=安倍政権は国民に良いことをしてきたのか。本当に景気は回復した、生活が良くなったと実感している人がいるのか。恩恵を得た方はいるのか。

 思うに、これこそが壮大な国家規模の詐欺、イカサマではないのか。巨大な振り込み詐欺に騙されているのに、実はまだ騙され金を奪われたと気がついていない状態なのではないのか。奪われたのは金だけではない。金よりももっと大事な命と人権かもしれないのである。

 ここに至るまで、誰かが入念に仕組んだイカサマのシナリオが実はあったのではないかと自分は考えている。民主党というのは、自民党に盤石の権力を与えるがために拵えた噛ませ犬に過ぎなかったのではないのか。つまりもうどうにも支持が回復しなかった自民党を生き返らせるために、まず民主党を作り二大政党制を煽り、政権を移譲させる。そのうえでその政権は全くダメだと知らしめて、国民に自民党回帰の心情を与える。やはり頼りになるのは自民党だと期待と人気が再燃する。
 そこでのキーマンは、財界主導の松下政経塾出身の野田氏である。彼が役目を終えた民主党に幕引きをする。そして格好のタイミングで選挙で自民党に政権を返上する。そして自民党は記録的大勝し参院選でも圧勝、ねじれは解消し盤石の巨大与党が誕生。彼らが望むことはフリーハンドで何だってできるようになった。

 これらの巧妙なイカサマのシナリオを描いたのは誰だろうか。安倍首相にはそんなオツムはない。おそらく財界主導で作られた秘密裏のシンクタンクではないかと自分は踏んでいる。※もう一回書き足したいことがあるので続きを書けたら書く。

秘密保護法に反対する大集会へ2013年11月20日 23時26分51秒

★一行は百考に勝るならば