まずは今年の夏を無事に乗り切ることだと。2011年07月08日 22時55分00秒

★壮大ないかさまが今崩れ落ちていく。

 今日も暑い。太陽はあまり出なかったが、日本の梅雨らしく湿度が高く風もあまりなく、じっとしていても汗が吹き出るように蒸し暑い。
 クーラーを入れれば快適になるのだが、今夏は節電・省エネの夏であり、原発を稼動せずとも夏を乗り切れることを実証するためにも自らクーラーは使わずもっぱら扇風機と冷水でのシャワーに頼っている。

 何だかんだ言っても自分は毎夏クーラーなしでもほぼ裸族として暮らしているからどうってことはないが心配なのは老親の体調で、特にオヤジのほうのボケが進んでいるから徘徊系認知症はうっかり目を離すと危険である。
 庭仕事だろうが何か作業すると熱中して自らはどんなに暑くても家に入ることを忘れてしまう。つまり熱中して熱中症になる。呼んでもなかなか家に入ってこないし、おそらく親達だけにしておくと救急車が来る事態となる。
 元々が六尺もある大男だから体重が半分しかない母が制御することは不可能で、何度警告しても家に入らないときは無理やり羽交い絞めにして抱えるようにして家に連れ戻す。当人は抗ったりもするのでこれもまた一苦労である。老親と暮らすことは大変だ。
閑話休題。
 
 九電のやらせメール事件にみるまでもなく、原子力発電所というもの自体がすべて壮大ないかさま、国民をだまし続けてきた詐欺だったことがはっきりした。そもそも世界唯一の被爆国に、原子力の平和利用という名目で、全国津々浦々辺境の地を狙って原発を何十機も作り続けるということ自体が、米国主導のいかさまであった。それは米軍基地押し付けの構図と酷似している。
 マスコミも一体となってのやらせやサクラ、嘘と欺瞞で原発安全神話は作られ、国民は学者先生やお上が言うのだから安全なのだと信じさせられてきた。

 今また、安全性が確認されたからと原発を再稼動させろ、でないと国力が衰え大変だとバカは騒ぎ立て、地元に要請しているが、そもそも原発は安全のはずだったのである。絶対安全だと言い切って、大地震を受けたら想定外の事態が起きたのである。そして今安全だからと言ったって、3.11以後、何一つ新たな対策工事もしないままにまた稼動すれば、いずれ大地震が起きれば必ず規模の違いはあれ絶対トラブルが起きる。
 3.11以後頻発する余震なのかわからない全国規模での地震騒ぎを見なくともそもそもこの国は地震の巣窟の上に乗っかっている脆弱な地盤の国なのである。そんな国に、かなり老朽化した原発がたくさん存在すること自体不発弾を抱えているようなものでいつまた福島を越える大事故が起きるかわからない。

 むろん廃炉はいっぺんにできることではない。その作業だって建設のときより時間もコストもかかるであろう。しかし、地震国日本で、大地震を防ぐことも予知することもできないならば、予め起こりうる想定できる危機は取り除くべきであろう。
 もう国民は騙されない。原発がなくても日本人は生きていけるということを示すことができるはずだし、それができなくては3.11の被災者達に申し訳が立たないはずだ。

 とにもかくにも、今年の夏を原発に頼らずとも乗り切っていこう。まず今夏を家族無事に乗り切ること。すべてはその後からだと思っている。