オープンリールデッキ再起動・12012年01月12日 22時13分16秒

★オープンリールの録音機ご存知か。

 今の人はいったい何で音楽を聴くのだろうか。
 音楽の話・メディアやジャンルではなく、ハードについてである。iPodのようなポータブルオーディオプレイヤーとヘッドホーンだけで、部屋でスピーカーを大きな音で鳴らすことはないとか誰かが言っていたがほんまかいな。もう自分は何もわからないことを告白する。

 このところ、京都の有馬敲さんから昔のテープ、それもオープンリールのそれとかカセットテープが何度かに渡り送られてきた。その数数十本。古くは60年代後半からのもので、岡林や高石さんそれに高田渡が向こうのラジオに出たときのものなど箱に書いてある。
 それはとてもおそらく貴重なものであって、彼が録りためたというものではなく、ラジオ局などの関係者から参考資料として届いたものかと推察するが、フォーク史研究の古本音楽家として大変貴重な資料だと思える。
 しかし問題はそれをどうやって再生するかだ。

 カセットデッキとかラジカセの類は今も部屋にいくつも転がっていて、中には起動しないのもあるが、テープならかけられる。またそのテープをディジタルに変換する、つまりCDーRに落とすデッキは先年買った。このところは建て替え騒動で移動させて使っていないがそのデッキも出さねばならない。
 それよりなによりオープンリールを再生するプレイヤー、つまりオープンデッキである。そこで、大昔買ったその機械を出して電源を淹れてみた。まだきちんと再生したわけではないが、驚いたことにモーターも回りたぶん再生可能のようだ。
 そのデッキは、記憶がおぼろげだが、確か自分が高校に入るときに買ったように思える。いや中学生の頃だったのか。ならば実に約40年前のことになる。40年は過ぎていないがかなりそれに近い。テープを固定するためにはめこむゴムのストッパーはさすがに劣化してうまく嵌らないがそれ以外はまだ問題なく動くということに感嘆感動している。日本のこの頃のモノづくりの技術力はすごいものがある。まさにプロの仕事、本当の機械である。メーカーは赤井。テープデッキの専門会社であった。
 赤井は、のちにダイヤトーン(三菱電機)の音響ブランドと合併してA&Dというブランドで営業していたと記憶するが今でもその会社はあるのだろうか。当時はカセットも含めそうしたテープデッキのメーカーは赤井とティアックが二大専門メーカーであった。

※この話やや長くなるので次へ続きます。