戦争法案絶対反対2015年06月15日 23時41分54秒

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 このところ安保法制関連法案に対して、国民的反対運動の機運が高まってきてている。全国各地あらゆる人たちが声を上げ始めた。とても喜ばしい。

 よく、一度戦争が起きてみない限り、今の日本人は目を覚まさないという「放言」を耳にする。それも同感する気持ちもなくはないが、その論は、全てじっさいに経験してみないことには人は学ぶことができないということに他ならず、それではあまりに失うものも大きい。

 とにもかくにも戦争だけは絶対に起こしてはならない。仮に無法国家やテロ組織がどれほど人道にもとる悪辣な行為、一方的に攻撃を仕掛けてきたとしても武力に対して武力で応じている限り、パレスチナの問題をみるように永遠に終わりはない。

 ましてわざわざ世界のどこでも戦地に赴いて、つまらないから紛争はやめろ、と交渉するならともかく、「後方支援」と称して弾薬や燃料を戦闘当事国に提供すれば、日本もまた参戦したとみなされ、攻撃を受ける。となれば応戦もし戦火の火種は燃えさかるはがりだ。
 そうした行為はどのような名称を付け言いくるめようと「平和支援」でもないし、「平和主義」でもまったくない。「積極的戦争支援法」、もしくは「戦争可能法案」としか呼びようがないものだ。

 そして一たび戦争事態となってしまえば、国内の平和もまた失われてしまう。9.11の後、ブッシュの言う「正義の戦争」をアメリカが起こしてからは、米国内ではイスラムやアラブ系の住民たちに対して激しい迫害が起きたように、国内の「敵国」系人種に対して何が起こるかわからない。
 また、反戦を主張する人たちに対しても権力側、愛国を標榜する人たちからは激しい弾圧と迫害が起きることも歴史が示すことだ。戦争というのは国家一丸となって、国民全員総力を挙げて戦わないことには勝てやしない。
 国内で戦争に反対し足をひっぱるものは、非国民でありスパイかもしれない。戦争は人心を不安にさせ対立を生む。日本にいる敵国人は集めてどこか収容所に入れたほうが安全安心だという機運さえ高まる。
 ナチスドイツは、戦争を進めるかたわら、ユダヤ人と共産党員、それに進歩的知識人、反戦主義者、敵国外国人をとにもかくにも捕らえては次々と収容所に放り込んだ。戦争とはそうした非人道的「国策」がまかりとおる。

 戦争とはそうしたまさに「非人道」の極みであり、一度起きてしまえば先の大戦における日本の15年戦争のように、ずるずるだらだらと長引き挙句は悲劇的結末に至る。
 日本が中国に進出したとき、国民の多くは歓迎し支持した。真珠湾攻撃にも喝采を上げた。そしてその代償が、東京大空襲をはじめ全国各地の都市を焦土とされ広島、長崎への原爆投下であった。そして同様に日本軍もアジアの人民に多大な損失を与えたのだ。
 戦争には勝者などいない。後には死者と怪我人と疲弊した大地が残るだけだ。

 その愚を二度と繰り返さないために、平和憲法ができ、それが重石となって戦後70年もの長い間、日本は一度も戦争に参加しなかったし日本人は戦争で殺しも殺されもしなかった。

 なのに今、憲法解釈を変えて集団的自衛権の名の下に、わざわざ海外に出向いて戦争を可能とする法案をこの夏中に成立させようと自公政権はやっきになっている。国民の生命と財産を守るためと言うならば、「戦争」こそが命と財産を奪う行為そのものだと何故過去から学ばないのであろうか。戦犯容疑者であった祖父を持つ男にはそもそも戦争が罪悪だという意識が欠けているのかもしれない。

 どのように彼らがまくしたてようと、これは憲法違反であることは、多くの憲法学者と国民の大勢が認めることだ。だのに、菅長官にいたっては「数の多寡ではない」と臆面なく不遜なことを言う。憲法学者の多くが違憲だと反対しようが政治家が決めることだと一切耳を貸さない。
 これは暴走を通りこしもはや独裁であり、民意を無視して政治の名を借りたクーデターであろう。この妄動を粉砕するためにもとにもかくにも国民一人ひとりが声を上げできる限りのアクションを起こしていくしかない。

 反対運動の機運が盛り上がってきている。さらにアクションを起こしていくことだ。

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