「不要不急のモノゴト」考・前2020年04月05日 13時50分40秒

★不要、無用の「用」こそ、大変な時に実は有用、重要。

 一昨日金曜は父が終日在宅の日で、夕方やや長めに昼寝させてしまった。
 それが引き金となったのか、またもや「不穏」が起き、深夜に起きて騒いだり、やっと大人しく寝たかと一息ついたら、土曜の朝も早朝から引き戸を叩いて開けろ!と騒いだため戸のガラスが割れたりとまたまたひと騒動あった。
 その晩はそんなで我はほとんど眠れず、父を昨日の朝、何とか介護施設に送り出しても日中は発送の用事で昼寝もろくにできず、用事を終えてやっと夕方、犬との散歩の後、仮眠のつもりで横になったら昨晩は、そのまま爆睡して明け方まで泥のように眠ってしまった。
 まあ、身体が怠いほどたっぷり眠ったから今日はおかげで睡眠不足からの疲れとそれがもたらす萎える気持ちは解消できた。

 そして何とか今、ようやく共謀コンサート、3月の回の画像報告の記事の残りを昨日付の日付にしてアップし終えた。正直なところ、我にはこのウイルス騒動よりも父が家にいる方が大問題で、その日は自分のことは何もできないし夜もおちおち眠れやしない。ともかく気が休まらない。
 さておき、改めて当日を写真で振り返ってみて、何はともあれ今こうしたコロナウィルス渦の緊急事態の最中、この企画が無事に開催できたのはほんとうに良かったと今さらながら思う。出演者のみならず参加された方には改めて深く敬愛の念と御礼を申したい。

 我には知人友人のシンガー、ミュージシャンからその活動を知らせるメルマガの類がよく届くが、昨今の自粛要請の嵐の中、人気があり大きなイベント会場で演奏活動されている人こそコンサートの「中止」または「延期」が相次ぎ、今月はすべてのライブが中止となったというお知らせの方も多い。まったく困った事態である。

 むろんさらなる感染拡大の瀬戸際、重要局面だという認識は都知事ならずとも誰もが持っているから、そうしたイベントの中止に文句も異論も言えないしただ受け容れるしかない。
 もし開催を決行して、どこそこのライブハウスのように、その場から感染者が続出する事態、クラスターを発生したと報じられてしまえば、その店のみならずそのシンガーも含め関係した人たちは感染しなくても全員アウトであろう。その音楽生命は断たれてしまう。いや、開催しただけで、この日本社会では非難ごうごうとなり世間様がゆるさないことだろう。
 ならば、誰もがまさに自粛して、ただこのコロナウイルス禍が収まるまで何ヵ月もともかくじっと誰にも会わずに家にいるしかないのであろうか。

 むろんそうした間の休業補償的なこと、経済的損失は、国民誰にも当然補償されなくてはならないし、そうした動きも出て来ると期待したいが、ことライブイベントなどの興行の世界は、「申請」すらも難しいと思える。フリーランスで仕事する方々も同様に。
 というのは、事前にチケット販売、もしくは予約開催のコンサート、演劇などのイベントはともかく、我が知る、手がけるライブなどは、あくまで当日になってみないことには客の入りはわからない、未確定という場合がほとんどで、どれだけ観客は「通常」来るのかという目安すら立たない。

 昔から興業とはまさにミズモノとは言ったもので、天候や陽気にさえ左右されるものだから、入りもはっきりできないが故そもそも損失額は確定できない。まして、自主的に都知事や晋三の「要請」によって「自粛」し開催中止としてしまえば、主催者、シンガーたち自らが「中止」としたのだから損失を求めることすらお門違いと判断される。
 つまるところ、音楽イベントに限らず、芝居や美術・芸術鑑賞も含めてヒトが集まる所への「外出」は、野外のスポーツイベント、試合、大会までも「不要不急」のことと目されるのであろう。
 確かに「感染爆発の重大局面」という、耳にタコができるほど都知事からの繰り返される強い呼びかけは大袈裟でも杞憂でもないはずだし、ここまで感染拡大患者急増の状況下、都民ならず誰もが自らも感染しない、他者にさせないという意識をより高く持たなければと今自らも強く戒めて思う。

 そうしたさまざまな自粛と、それに対する補償とは離れたところで、このところずっと我は今さらながら、そもそも「不要不急なこと」とは何か、特に「不要不急」なモノゴトと目される音楽や芝居・演劇、芸術活動全般についてその価値と意義を考えてみたいと思う。
 特に「音楽のちから」を否定する発言が一部のミュージシャン自ら出ている。が、我は音楽のちからは絶対に在ると確信しているし、そうした驕った意識を糾弾したい。
 ※長くなるので続きは後ほど

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