いわきサイコーです!!ツアーの参加報告2011年05月11日 23時52分18秒

★先のいわき旅行の報告です。まずはコンサートのことから。

http://masdart.exblog.jp/16313714/

 あの日から今日5月11日で二か月が経つ。仮設住宅に移るどころか未だ避難所で暮らしている方々のことを思うと政治の無策さに心底腹が立つ。地震と大津波で命は助かっても住むところを失い、家族、親族友人も失い、仕事もなくなってしまった人たちはいったいどうしたら良いのだろうか。そして日本人として何がしてあげられるのだろう。どうやったら先が、希望の光が見えるのだろうか。
 いくばくかの義援金を出すことで彼らを助けたつもりになった自分が恥ずかしく思う。というのは、じっさいに被災地に立つまで、いくらテレビの報道で見てもあくまでも他人事、別世界の話でしかなかったからだ。

 去る5月7日、短時間だけれど、福島県いわき市の海沿いの被災地を訪れる機会を得た。津波に襲われた浜に降りたそのときのことは後ほど画像で報告する予定でいるが、テレビで見て知っている以上に衝撃であった。津波に見舞われた集落はまさに破壊尽くされて、死の臭いが立ち込め発する言葉もなかった。世界の終りという言葉が頭をよぎった。足ががたがた震えた。一緒に訪れた誰もが一言も声さえ出なかった。

 今、大阪からそして福島から東京の多摩地方に帰ってきて、自宅での変わらない生活が戻ってきた。しかし、あの被災地で、微量でも多少は被爆してしまった自分はもはやその以前の自分とは違っている。それは放射能のせいではない。世界の終わりを垣間見てきたからだ。
 以来ずっと命の儚さ、生と死を分けるものは何なのか自問している。物に人一倍こだわり、欲深い自分が、大震災以降は考えを改めた。しかし、それは観念の部分だけで、こんな時代だからという頭の中の考えでしかなかった。本当の現実を知ると、生きていること、生きていくこと、生と暮らしの根底が揺らいでしまった。
 爾来すべてが無意味で無価値のようにも思えるが、だからといって刹那的に、自暴自棄に生きてはならないわけで、ともかく一つ一つ一日一日を儚いものだからこそ大事にしていこうと思った。

 さて、その報告であるが、このブログのシステムでは、一回のアップにつき一点の画像しか上げられない。そこで考えたのは、以前のブログ、エキサイトブログはまだ使えるので、そちらにアップすることにした。一回がかなりの容量なので、携帯で読むのは難しいかもしれないが、上記のアドレスをコピペして入力するか、本の人生 本との人生 あるいは末端古本屋雑記帳で検索するとすぐにアクセスできるのでぜひお読みいただきたい。
 まずはコンサートのこと、次いでいわきの町の様子、それから被災地のことを報告していきたい。自分ができることはそれぐらいだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://masdart.asablo.jp/blog/2011/05/11/5858416/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。