猛暑でも涼しい家ができた。 ― 2011年07月12日 22時32分38秒
★今年後半に向けてまたここから
暑いのは相変わらずだし、今の季節とても外にいて何かすることはできやしないが、幸いにして今の増坊宅は意外にもかなり涼しい。いちおうの改築、正しくは旧い家の壁や骨組みを生かして半増築しての初めての夏、外は猛暑でも室内は思いのほか涼しい。
それは、風が抜けるよう広く空間をとったことも大きいし庭には木が多く木陰が多いこともあるのだろうが、いちばんは木と塗りの土壁部分が多い昔ながらの蔵に準じた家を保っているからだと確信する。
実はこの家は、数年前に先に建てた新建材と今風の工法で更地に一から新規に建てた裏の部分と古い家を生かした表側部分が合体して一棟になっているのだが、新工法で建てた裏の部屋は機密性が高いからかともかく夏は暑くて入るとむっとする。じっとしていても汗が吹き出る。冬はそのぶん暖かい感じもするが、今夏はとてもそこに日中いることすらできない。
一方今春完成となった旧い材や土壁のある部分は不思議に涼しく、広く風が三方に抜けることもあるからだが、部屋全体が裏より数度低いことは間違いない。ごちゃごちゃモノはあるのは同じだし、違いはやはり工法の差だと思う。表側にいれば基本的に扇風機も冷房も必要ない。
今改めて、自らの判断は正しかったと確信している。建築段階でも報告したが、当初は裏側と同じく全部古い家屋は壊して更地にしてから今の工法で一から建てて裏側とドッキングすることになっていた。
しかし、自ら壊す途中、柱もだがあまりに土壁はしっかりと頑強なことに気がつき、これを壊して新建材にする意味も答えもみつからなかった。急遽計画を変更して大工に無理言って、全面的新築としての改築ではなく、できるたけ旧い家も残せる部分は残しての増改築としてもらい、そのぶん手間も時間も費用もかかると脅されながらわがままを通した。そして予想通り、いや、予想以上に夏は涼しい家ができた。
もし、今古い昔ながらの築50年以上の家屋に住み、その不便さに倦み、ぜんぶ壊して今の工法で今風の家を作ろうと考えている方がいるとしたらこう進言する。今の家は冬は暖かいが、夏は冷房なしではとても暑くて暮らせない。脱原発と節電必至の今の時代、自然環境のことも意識するならば、どうか昔ながらの家にところどころ手を加えて補強したりして住み続けて欲しい。築50年無事に建っていた家は、手を入れて住み続けていけばこれから先の50年は住み続けられる。よほど大金をかけて総ヒノキの家を宮大工に建てさせるほどの金持ちでない限り、新しく建てた家はいくら快適な間取りでも夏は暑くて冷房なしで一日も暮らせない。
その証拠にぜひこの増坊の家に来てその差を実感してほしい。ふるい昔ながらの木と土壁の家はともかく夏は涼しい。大工に無理言って昔の家を部分的にでも活かして建てて良かったと今心から満足している。
暑いのは相変わらずだし、今の季節とても外にいて何かすることはできやしないが、幸いにして今の増坊宅は意外にもかなり涼しい。いちおうの改築、正しくは旧い家の壁や骨組みを生かして半増築しての初めての夏、外は猛暑でも室内は思いのほか涼しい。
それは、風が抜けるよう広く空間をとったことも大きいし庭には木が多く木陰が多いこともあるのだろうが、いちばんは木と塗りの土壁部分が多い昔ながらの蔵に準じた家を保っているからだと確信する。
実はこの家は、数年前に先に建てた新建材と今風の工法で更地に一から新規に建てた裏の部分と古い家を生かした表側部分が合体して一棟になっているのだが、新工法で建てた裏の部屋は機密性が高いからかともかく夏は暑くて入るとむっとする。じっとしていても汗が吹き出る。冬はそのぶん暖かい感じもするが、今夏はとてもそこに日中いることすらできない。
一方今春完成となった旧い材や土壁のある部分は不思議に涼しく、広く風が三方に抜けることもあるからだが、部屋全体が裏より数度低いことは間違いない。ごちゃごちゃモノはあるのは同じだし、違いはやはり工法の差だと思う。表側にいれば基本的に扇風機も冷房も必要ない。
今改めて、自らの判断は正しかったと確信している。建築段階でも報告したが、当初は裏側と同じく全部古い家屋は壊して更地にしてから今の工法で一から建てて裏側とドッキングすることになっていた。
しかし、自ら壊す途中、柱もだがあまりに土壁はしっかりと頑強なことに気がつき、これを壊して新建材にする意味も答えもみつからなかった。急遽計画を変更して大工に無理言って、全面的新築としての改築ではなく、できるたけ旧い家も残せる部分は残しての増改築としてもらい、そのぶん手間も時間も費用もかかると脅されながらわがままを通した。そして予想通り、いや、予想以上に夏は涼しい家ができた。
もし、今古い昔ながらの築50年以上の家屋に住み、その不便さに倦み、ぜんぶ壊して今の工法で今風の家を作ろうと考えている方がいるとしたらこう進言する。今の家は冬は暖かいが、夏は冷房なしではとても暑くて暮らせない。脱原発と節電必至の今の時代、自然環境のことも意識するならば、どうか昔ながらの家にところどころ手を加えて補強したりして住み続けて欲しい。築50年無事に建っていた家は、手を入れて住み続けていけばこれから先の50年は住み続けられる。よほど大金をかけて総ヒノキの家を宮大工に建てさせるほどの金持ちでない限り、新しく建てた家はいくら快適な間取りでも夏は暑くて冷房なしで一日も暮らせない。
その証拠にぜひこの増坊の家に来てその差を実感してほしい。ふるい昔ながらの木と土壁の家はともかく夏は涼しい。大工に無理言って昔の家を部分的にでも活かして建てて良かったと今心から満足している。
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