ご心配おかけして2016年04月12日 21時01分43秒

★老親二人とも来週中には退院できるかと

 ご心配おかけして心から申し訳なく思う。今日も病院に行ってきた。簡単な報告をいたしたい。

 父のほうの担当医、呼吸器、循環器系の女医先生と今日初めて会って、病状と今後の展開について説明受けた。
 案じていた肺炎は、誤嚥性肺炎で、本格的な重度のそれではなく熱も抗生剤が効いたのか一晩で下がったので、今晩から少しづつ食事も再開して様子を見ていくと言う。
 誤嚥から肺炎に至る、老人特有のこの病気は、要するに飲み込む力が衰えて、食べた物が食道から胃に落ちていくべきところ、呼吸器、肺の方に入ってしまい、当人も気づかぬうちに肺に炎症を起こすというものだ。

 実は5年ぐらい前にも父はそれで二回ほど入院していた。医者からはできるだけ柔らかい、食べやすく飲み込みやすいよう刻むか流動食を出すように言われていた。
 が、何故か近年は体調も良く、こちらも特に彼に向けて特別な食事は用意していなかったのだ。そしてそれにも増してこのところは癌を病む母の体調の方に気を取られて、父の食事にまで気と目が行き届かなかったのだ。迂闊であった。
 結果として、いつしか誤嚥がまた始まっていて、何か食事時などヘンなむせるような咳をし出して気にはしていた。ただ、特に熱はなかったので、単なる軽い風邪かなと様子見して、すっかり放擲してしまっていたのだ。

 だから、口から食べて肺に入っていないことが確認されれば退院できるとのことで、今週はともかくも来週明けにはその検査して、問題なければ退院できるだろうと説明を受けた。昨日の別の医師の話では、肺気腫の疑いも出されていたので存外軽い診断だったのでほっと安堵した。※肺気腫は不治の病で、父の母、我の父方の祖母はそれで早逝している。

 一方、母の方も、しだいに食事は平常のものへと移行して来ているとのことで、まだ下痢は続いているが、自ら上階の父=彼女の夫がいる病室へと今朝も出向いて様子見て来たとのことで、その担当医との面談の時も我と同席した。嫌でも父の病室に日に何度か通うことが、歩くリハビリにもなることだろう。

 その父は、今日は朝起きた時から、「ワシは何でここにいるのか!?」と、ここはどこ!?状態で、看護師たちにしつこく問いただし、熱もないのだから家に帰る、帰ると騒いでいたらしい。
 じっさいのところ、まだ鼻から酸素とっているし、点滴も下がってはいるが、おそらく口から食事が摂れるようになっていけば、それもなくなり、病院内を徘徊するようになるかと思われる。まあ、そうなれば看護師たちは手を焼くので、意外に早く退院させられる可能性もある。

 というわけで、また転んだり何か新たなトラブルや問題事態が起きない限り、二人ともおそらく順調に回復して、家に戻れるかと思えて来た。
 ただ、母はそしたら即癌の放射線治療が始まるし、父も母も今後の食事は柔らかく消化の良い、飲み込みやすいものにしていかねばならないわけで、我家は新たなライフスタイルに変えていかねばならない。
 まあ、生きていくためには環境も含めて工夫し状況に応じて適切に対処していかねばならないわけで、面倒でもそれもまた致し方ないことだ。その覚悟はできている。

 それにしても父と母、今回も実に運が良いというべきか僥倖であり有難いことだと今つくづく思う。それもこれも皆さんの愛と祈りのおかげである。
 さあ、親たちが不在の間に、溜まった自分のことが少しでも片付くよう専念していこう。まずはギターの弦を張り替えて。
 が、今日は疲労困憊、まるで登山を終えた後のように全身が倦怠感に包まれてしんどくて起きていられない。早く寝ることにしよう。このままだと我も倒れて冗談でなく父たちの病院に一緒に入院してしまう。

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