抗癌剤の効果が現れてきた・・・か2012年01月05日 22時05分14秒

★おかげさまで癌は小さくなってきた!?

 年明けて年も気持ちも改まったはずなのに、このところどうしたことかやや気持ちはネグレクトである。すべてもうどうでも良いと荒んでいる。
 元より決して明るく常に前向き、建設的な性格ではない自分であるが、気持ちが荒れるというのかささくれだった気分である。どうしたことか。自分でもいかんなあと思う。

 鬱的な落ち込む方向に向かっているとは思わないが、老親たちと日々顔を突き合わせほぼ連日病院通いが続いているからか気持ちはその日常に倦み疲れてきているのかもしれない。特に親父のボケに振り回され仕方ないことだとわかってはいてもつい声を荒げてしまうことに自分に嫌になっている。

 さて、今日は母の癌、年明け初めての担当女医の定期診断日であった。
 これまで昨年の11月から四週に一度、抗がん剤を投与するようになって、二か月、その二回の効果のほどである。医師の話だとまだ効果のほどはそんなすぐに出てこないとのことであったが、エコー撮ってその部位を確認してみたところ薬を始める前よりは小さくなってきているようであった。
 今日の採血ではきちんと癌マーカーの数値など測っていないようなので、確実に癌が小さくなってきている、つまり良くなったとは即断はできないが、時間と共に肥大して当然のものがそうなっていないというだけで良い兆しだと思ってよいと思える。まああれだけ頭髪が抜けたカイがあろう。

 手放しで喜べないのは、母を病院に連れていったものの、自分は他に用事があり小平のほうに出かけていてその場に立ち会わず詳しいことがわからないことと、一方、副作用の方の白血球の減少が今大きいので次回の投与が延びたからだ。

 当初の予定では今月第二週にまた入院して三回目をやるはずであったが、16日にまた採決して、血液の数値を見て第三週にやるか決めるとのことだった。今の状態では薬を入れるとさらにまた白血球が減ってしまうので危険すぎるのだ。それでも読者の皆さんに良い知らせができて嬉しく思う。おかげさまでと感謝したい。

 と、母の癌が小さくなったのと並行して父の脳も小さくなってきたようで、今年も年明けからボケ全開、フル稼働である。今日も小銭入れがみつからない、病院で落としたに違いないと大騒ぎしていた。けっきょく持って行ったカバンの中に入っていたのを母が発見したのだが、すべての記憶力、判断力、思考力は衰えているのに、感情だけは衰えるどころかさらに振幅が大きくこうして些細なことにすぐ反応して夜も眠れないほどの大騒動となる。これが老人性痴呆ということなのか。

 もともと若いときからの性格なのだと思うが、一つのことに囚われるともう頭の中はそれで一杯で、こちらが辟易するほど、あれはどうした、それはどうしろとうるさくてたまらない。いいげんにしろと言ってもちっとも聞かない。それでこちらが怒っていることもよくわかっていないのだからどうしようもない。
 つまりそういう「病気」なのだから仕方ないのだと諦め受け入れニコニコすべきだと頭ではわかっていてもその「挑発」にすぐまた激高してしまう自分は本当に堪えのない小さな人間だと心底あきれ果てる。

 まあ、父はそれでも今年の秋には八十八、米寿となるまで生きているのだからとっくに耐用年数は切れているのだと考えることもできる。ずいぶん長生きした。まさに出汁殻である。パーキンソンもありふらつきながら徘徊していても寝たきりにまだならないだけで良しとすべきであろう。
 ただ、老犬たちも同じだが、生きていることは歳月と共にさらに老化は進む。そこに留まっているならまだ良いほうで時間たてばより老いぼれて手がかかるようになっていく。果たして今年一年皆持ちこたえられるのか。今の自分の苛立ち、ネグレクトな気分は、そうした不安に裏打ちされているからかもしれない。
 前向きに気持ちを戻さないとならない。覚悟を決めて気合い入れねばならない。

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