さこ大介久々ののみ亭登場!2012年09月28日 17時58分58秒

★今晩はその西荻のみ亭にこちらも久々に顔出します。
 詳しくは戻ってから。


 というわけで今晩は西荻のみ亭に出かけ、さこ大介兄貴のソロライブに参加した。ライブは10時過ぎに終わったのだけれど、さこさんのライブは常にアルコール度数が高く、通常のライブよりはるかに呑み介が多いので、ついお付き合いして零時頃まで居残ってしまった。
 結局まばらダイヤの青梅線の最終には余裕で間に合ったものの、久々の終電もまた例によって遅延していて、超満員の青梅行き最終で深夜1時過ぎ帰宅した。まあ立川から歩くことないだけ楽であったが。

 さこさんのライブは観客にとっても店にとっても良いライブであった。客の入りはさほど多くはなかったけれど店にとっては企画したかいがあったのではないか。かなりアルコールの注文が出た。
 というのは、様々なライブを観てきて気がついたことだが、観客動員力=店にとって良いアーチストではないということだ。常にライブごとにおっかけファンが大挙して訪れ超満席となるミュージシャンもいる。しかし、そうして来る客は、たいがいライブが終わるとサーと潮が引くように帰ってしまう。店としてはチャージのほかに何かいろいろ注文してほしいと願うのだが、そうしたお客は込み込みのワンドリンクのみだけで他は一切注文しない。それはそれでアリだし別に悪いことではないのだけれど、お店としては非常に困る。

 その入場料の中からマージンをとって懐に入れてる店もあるのだろうが、良くも悪くもミュージシャンは客寄せパンダでもあり、店としては、店でお金を沢山落としてもらいたいと願っている。つまりじゃんじゃん注文してほしいのである。ところがライブだけ観てさくさく帰ってしまうならそこでほとんど儲けは出ない。このところそうしたライブばかりになってきたように感ずる。つまりそれだけせちがない余裕のない世の中なのだと思わざるえない。

 しかも自分が贔屓にしている店では、ライブのチャージはそっくりそのままミュージシャンに渡している。ということは店の儲けは来たお客の注文だけなのだ。その仕組みがわからないお客もまた多いことは仕方ないことなのか。中には企画して、ブッキング、つまり店に出演を頼んだくせに、その企画した当人がライブが終わると出演ミュージシャンを残して先に帰ってしまう奴もいた。自分ならば、お店にお願いしたのだから誰よりも最後までギリギリまでいなくてはならないはずだと考えるのにだ。まあ、今のような時代、それでも仕方ないかと思うしかない。ブッキングしてくれるだけでも有難いのである。誰のことかわかる人にはわかるだろう。
 そんなこんなで、のみ亭だと、贔屓のミュージシャンであるだけではなく、店のマスターにはいつもこちらのお願い、企画なども入れてもらっている手前、無理してでも呑んで金を使うよう心がけている。でもそれが自分は当たり前だと思うし、お互いが助け合いなのだから、ここでケチケチしてもしょうもない。それが商売なのだ。ボランティアであってはならない。それでは営業が続かない。

 好きなミュージシャンとそのライブを企画したお店を支えていないと、やがては店も潰れるし唄う場が消えていく。そんな当たり前のことが人はなかなかわからない。目先の損得、欲望だけに追われれば一生目先の損得の悩みであくせくするはずだ。されど金だが、たかが金なのだ。使う額なんてたかがしれている。真の音楽ファン、心底好きなミュージシャンならば、「店」という場をまず支えていかねばならない。ミュージシャンだけ追っかけてもやがては音楽を取り巻く環境自体がやせ細りアーチストの居場所がなくなっていく。

 でもそれは小売業、そして農業でも同じことだ。1円でも安さを求めて大手のスーパーに足を運ぶ気持ちはわかる。しかし、安さ至上主義に囚われれば、究極はすべて諸外国からの輸入品だけとなってしまう。国内の産業、農業、漁業はどうやったって米国、中国などには太刀打ちできない。だからこそ、価格だけに囚われるのではなく、いくらか高くても国産の信頼、安心できる商品を応援の気持ちで利用することが肝心だと考える。そうやって生産者を応援していかないと、この国には全ての第一次産業、生産業が消えてしまう。それは国家にとって存亡の危機であろう。そこには価格競争の原理だけで考えてはならない「常識」がある。金を使わない、安ければ良いという思想は、国家滅亡の元だと断ずる。金を使わないと金が流れず結果として自らの首を締めていくことになるのである。そんなことは経済のイロハのはずだ。そこに消費税増税はさらに景気を冷やす。

 と、さこさんのライブからライブのことから離れて大言壮語してしまった。つい酔った勢いだとお赦し願いたい。そう、こんなことではなくライブについて報告するつもりだったのである。何でさこ大介と日本経済に話が繋がったのか。まっそのことはともかく大きい声で言おう。TPP参加は日本亡国への道。維新政党を選択する人は心せよ。橋下、竹中らの市場原理主義者の口車に乗ってはならない。改革と破壊を見極めねばならない。