笑えるうたコンサート画像・出演順・1、ぼけまる2018年04月10日 12時51分20秒

★1.「謎の現場担当」・ぼけまる

 というわけで、2018年4月8日に谷保かけこみ亭で催された「こんな時代だからこそ笑えるうたが聴きたいぜっ!」コンサートの模様を画像で追っていく。※敬称略

 まず開演トップバッターは、かけこみ亭の厨房の中だけに留まらず、ときにステージにまで乱入してくるとシンガーたちから怖れられる、プロレスで言うところの凶悪マネージャー的現場担当者で、フットワークの軽さがウリのぼけまる氏が下ネタソングでまず一曲。

笑えるうたコンサート、出演順・2、元気いいぞう2018年04月10日 13時05分26秒

★2.「生きてる地蔵」・元気いいぞう

 次いで、いよいよ今回の「笑えるうたコンサート」主要メンバーから、まずはベテランの元気いいぞうが登場。
 コンサート自体が始まっても姿を見せず、駅前辺りでみかけたという情報が飛び交う中、果たして今回その雄姿が観られるのかマス坊はハラハラもしたが、出番ギリギリに到着してくれた。

 そしてお名前通り元気いっぱいの、元気良すぎて「元気パワー」が溢れ出て制御がきかなくなるほどギター弦を切りまくり、観客席乱入という熱くアナーキーなステージを期待通りたっぷり見せて皆を楽しませてくれた。
 個人的には今回いちばん強い印象を誰にも残したと思う。元気さんをお招きできて本当に良かった。

笑えるうたコンサート画像・出演順・2-2、元気いいぞう2018年04月10日 18時24分37秒

元気パワー炸裂!
★2.元気いいぞう、その続き

笑えるうたコンサート、出演順3、館野公一2018年04月10日 20時46分08秒

後方は、毎度おなじみこの企画、常連参加の槇篤
★3.語り歌の継承・館野公一

 元気いいぞうの強烈かつ破天荒なパフォーマンスの後に出るシンガーこそ損な役割だと思うけれど、今回は我らが館野公一が後を受けてくれた。そしてしっかりフォークソングで、コンサート全体の調整をして場を戻してくれた。有難いことである。

 彼の語り歌の一つ「箪笥」こそ、ある意味何度聞いても、その結末がわかっていても「笑えるうた」ではないだろうか。落語ならばそうしたスタンダードとなった「作品」はいくらでもあるが、かつてのなぎらけんいちや、さだまさし以外に、こうした音楽=うたであるのに落語のように「物語」として一つのストーリーを展開させて観客を引き込んでいくテクニックと才能は、今や彼唯一と言ってもいい稀有なものだと高く評価したい。
 今回も彼の名作「箪笥」は、何度も聴いた観客相手にでもしっかり笑いを誘う出来であった。

笑えるうたコンサート、出演順4.弱つよむ2018年04月10日 21時50分15秒

★4.ナンセンスソングの帝王・弱つよむ

 「弱つよむ」と書いて、「よわつよむ」と読む。この人をくった芸名でもわかるように、この人は本当にナンセンス極まりない。
 彼を知ったのは、四谷コタンが四谷にあった頃、藤しんいちろうが出ると言うので、誘われて仕方なく出向いた。そして出会ったのが彼であり、コタンに全く相応しくない彼独特の「お笑いソング」にいっぺんに魅せられた。

 世の中には笑いを風刺の道具として、タメにするうたの歌い手はいくらでもいる。それはそれで政権や世相をチクリと刺して面白く意味あるとは思うが、この人はそうではない。うたそのものが真にナンセンスで、ほとんど意味のない思いつきから出来ている。むろん風刺の要素も当然あるのだけれど、これだけバカバカしいことを真剣に、しかもかなりのテクニックで歌に仕上げ、笑える歌にしている人は他にいるのであろうか。
 それで、今回はこの企画を思いついたとき、真っ先に出演をお願いしたのが彼であって、快諾頂き、今回かけこみ亭初登場となった次第。
 が、彼自身、ここかけこみ亭に本来最も相応しい存在であり、何であのコタンなどに出ているのか、それ自体もナンセンスに思えて笑うしかない。
 そして予想通りその場の多くの観客とぼけまる氏からも絶賛・歓待され、我としてはまた一つ自らの役割を果たせたと安堵した。

 この人の面白さは、わかる人には本当に面白い。ナンセンスソングもここまで究めると最初は呆れて戸惑うかもしれないが、聴いてるとやがて脳内の常識や理性が破壊されていつしか快感になっていく。
 マス坊はこの人のことが本当に好きだ。弱つよむという異能極まりないユニークなシンガーと出会え、そして今回皆に紹介できた喜びを彼のステージ観ながら深くかみしめた。

笑えるうたコンサート、出演順5.槙篤2018年04月10日 22時16分00秒

★5.音とリズムの総合商社・槇篤(まきあつし)

 さて、コンサート後半、第二部は、少し長めの休憩を挟んだ後、まずは鳴り物、パーカションの達人、槇篤のソロステージから始まった。※今回も自らの鼻笛でのクラシックや映画音楽メロディーに合わせリズム楽器を叩くというアトラクションである。

 槇篤は、藤しんいちろうを通して紹介され知り合った方で、その臨機応変の達者な即興演奏には我だけでなく誰もが常に舌をまく。
 座り込んで叩く、ステージ後ろ側でのリズムセクションとは目立たない裏方的存在だが、この共謀コンサートのシリーズ、そしてその前の「反戦歌コンサート」も彼の存在無しでは底の浅い何か物足りないものになっていたことは間違ない。

 彼は一度も顔合わせしたこともないシンガーであろうと知らない曲でも、始まったとたん立ちどころに、その曲のリズムと構成、展開をつかみまさに即興でその歌に相応しい的確なサポートを加えてくれる。
 世の中にはもっと名の知れた人気ドラマ―や太鼓叩きはいるわけだが、果たして彼のように初見で、いや初聴きでいきなりうたや演奏に参加できる人はいないと信ずる。

 いつもいつも感心しているが、まさに即興の天才であり、何も知らない観客は、彼はシンガーとは打ち合わせや練習した上でやってる、と思うかもしれないが、いつだって常に初顔合わせなのだとこの場で記しておきたい。
なのにあれだけ的確なサポートができるのだから、天才と呼ばずして何と呼ぶべきか。かけこみ亭での我が企画、常に縁の下の力持ち、屋台骨であり、もはや彼なしではこのコンサートは成り立たないと断言する。今回も最初から最後まで出ずっぱりのフル稼働、お疲れ様でした!

笑えるうたコンサート、出演順6.藤しんいちろう2018年04月10日 22時54分03秒

★笑えるダンディ・藤しんいろちう

 新潟出身のシンガー、藤しんいちろうといつ何で知り合ったのか不思議に記憶がない。たぶん、今はなき西荻のみ亭で、誰かのライブの折、顔を合わせてしだいに親しくお付き合いするようになったのかと思える。

 「新潟フォーク村」という名称はないのだとそうだが、彼はその新潟のフォーク集団の出で、そこは実にプロ顔負けの卓越したシンガー多数いて行って観て驚かされた。その中でも彼は異端のコミックソング専門で興味深く近年ずっとお付き合いしている。そして彼の誘いで何回も新潟の地を訪れもした。拙宅にも何度も来てくれて一番我と公私ともに親しく、安倍晋三と加計学園理事長のようなお付き合いを長年している関係で今回もこのコンサートに登場してもらった。
 といっても最初から彼の出演ありきで、この企画が動いたという疑惑は持たないでいただきたい。あくまでも公平な私観で出演お願いしているのである。彼も我も妻はいないので妻は関係ないのである。

 彼には「迷信伝説」という、笑えるが誰でもそうそう、あるある、とうなづける傑作があり、メロディアスな曲調とバカバカしい歌詞がマッチした必聴の一曲で、今回のコンサートの趣旨、「笑えるうた」とはまずこれをイメージしてもらいたいと願う。
 こうした彼自身しか作れないユニークな楽曲をもっとたくさん仕上げて唄い続けてもらえたらと願っている。「笑えるダンディ」というキャッチも我マス坊がつけたものだ。好漢藤しんいちろう、もっと奮起せよ!

笑えるうたコンサート、出演順7.志万田さをり2018年04月10日 23時32分30秒

★7.今回唯一の紅一点・志万田さをり

 最近知り合った若手女性シンガー、志万田(しまだ)さをり。若手ながらかなり長いキャリアとしっかりした独自の音楽世界を持っている。
 おそらく同世代の女性シンガーの多くは、恋愛ソングや応援ソングなど甘っちょろいことをテーマに、「キミがいなくなって淋しいよーとか、元気出してね、いつも応援してるからー」というような中身のないうたを唄っているのだと思うが彼女は違う。
 年は若くても昔ながらのフォークソングの原点に目を向けて、うたが本来歌としてあるべき、当たり前のことをしっかりはっきり唄っている。なのでこのところ我が関わる企画には常にお招きして、数曲でも常に聴いた観客に深い感動を与えてくれている。
 今回も「笑えるうた」とは関係ないシンガーではあるけれども、場の口直しを兼ねてどうしても多くの人に知って聴いてもらいたいと考えて起用し出て頂いた。

 じっさい彼女が出なければ、このコンサートは男達だけの、しかもむさくるしい中年ばかりのちょっと危ない集会だと世間から見られても反論のしようがない。これまでの画像だけ見てもそうでしょう?が、幕の内弁当に、何故か甘い煮豆が入っているように、全体のバランスのためには異種なものは常に欠かせない味であり、今回も彼女はしっかり応えてくれ場の雰囲気を変えてくれた。
 これからもできる限り彼女を我は応援し活躍の場を設けるつもりだ。何故ならば、あと30年もしたらばもう我ら今回出た男たちは誰も生きてはいない。仮に生きていても瀕死の床だろう。そのとき、今の我々と同じ世代となって生きて元気に唄ってくれているのは彼女だと信ずる。

 こんな特異な素晴らしい歌い手たちがかつていたこと、彼らのうたを後の世に伝えてもらうためにも志万田さをりに我は日本のフォークソングそのものを託したいと思っている。彼女はきっと応えてくれると信じたい。