簡単なことが簡単にできずに2019年07月14日 16時21分02秒

★当たり前のことを当たり前に

 鬱陶しい梅雨空が続く。他の地域はどうか知らないが、関東は何だかずっとうすら寒い不穏な感じの今年の梅雨である。
 が、昨日からやや湿気が増え、いつもの梅雨らしく蒸し暑く感じるが、それでもまだ平年より気温が低いかと思う。今日も雨がしとしとと降ったりやんだりだ。

 我が人生はついに行き詰ってしまい、今「再建中」だと書いてきた。で、確かに少しづつでも元に戻しすがため、今ある抱えているもの、つまり人生の「負債」を減らすべく格闘中なのだが、稼ぎに追いつく貧乏なし、という言葉の如く、片付けても片付けてもまた新たなモノ、面倒な手のかかるものが増えてしまい、もうお金も時間もなくいったいどうしたものかと曇り空を見上げて暗澹たる気分でいる。
 むろん何をどうすべきか、方向も手順もわかっている。ともかく一つでも少しづつでもやっていけば良いだけの話だ。が、父の世話や目先のことで手いっぱいで、どうにも進まない。常に日々後からやってくる「現実」に追いつかず、負債はまたさらに増え続けていく気がしている。これでは賽の河原の石積みである。あるいはギリシャ神話の中にある牛小屋の掃除であろうか。

 しかしだからといって、もうダメだ、父を殺し家に火をつけて終わにしようなんて思わない。自分には音楽も含めて古い本やレコードなど今も大事な残すべき大切なものがあるので、それを始末しないと、いや、後々活用できるようその手筈を整えない限り死ぬに死ねない。
 若くして逝った親しかった人たちの顔を誰彼思い浮かべるとき、彼らは何であれ、きちんとその使命を果たしたと思える。皆に愛されしっかりきちんと生きたのだ。よって休息のときを得たのだと知る。
 我はまだ何一つその使命、役割を果たしていない。今のままでは、ダメ人生の「見本」として、あんな風にならないために、という後ろ指さされる「反面教師」としか記憶されない。
 せめてあと十年、何とか動け生き永らえて我の集め録りためたものをきちんと世に公開して、後世に残して死にたいと思う。それこそが産まれてこの歳まで安穏と生かされてきたことへの恩返しだし、何よりこんな我と付き合い相手してくれた人たちへの感謝返礼の証だろう。

 というわけで、この7/20日に、東中野じみへんで再演予定の「太田三造+みほこん」のジョイントコンサートに向けて、我のできるお手伝いとして、彼ら双方に、ライブ資料となるべくこれまで録りためた音源を送ろうとずっと編集作業に専念していた。
 が、それがカンタンにはなかなかできなかった。ごく簡単なことのはずだ。語りや余分な部分を切り取って、主にうたの部分だけを繋げてCDに焼くだけの「編集作業」だ。しかし、そんなことがかなり難行であった。
何でだろう。

 我マスダは、この10年来、我が関わったコンサート、参加した企画は基本として映像もしくは録音するように務めて来た。そして出演者・企画者たちにそれを後日無償で返礼として配布して来た。
 が、これもまたその「編集作業」はかなり時間がとられることであって、数時間のライブであっても、きちんとどのシステムでも再生できるよう、CD、DVDに焼くまでは、最低まるまる二日、数日はかかる。
 録ったものをそっくりそのままアップしてYouTubeなどに公開する作業されてる知人もいるけれど、集会などはそれでも有りだけれど、やはりどこかでハサミ入れて、ある程度編集しないことには、長すぎて盤面だけが増えてしまう。また、ある程度編集処理して「作品」としてカタチにしないと、無責任な気もする。
 が、そうした作業は、じっさいのライブそのものの時間の何倍もかかるから、他の私的案件、生活も抱えていると、次々ライブはあるわけで、録るばかりで編集が追いつかない。
 情けなく申し訳ない話だが、もう3年、いや、それ以上、録ったまま未編集のライブ映像も多々溜まっている。我としては早くきちんと編集して、ミュージシャンや企画者側に盤面としてお渡ししたいし、今もそのつもりでいるが、けっきょく時間がなくてそれは未だ果たせていない。
 それは、母の癌進行と自宅介護と、その死とまた死後の後始末もあった。そうしたことに時間とられて何もできなかったし今も以後、老いたちちを抱えて生活が立て直せずメチャクチャ、混乱しているという現状がある。
 そんなでこの2年ほどいっさいの音楽の活動は控えていたわけだが、去年から、「共謀コンサート」も含めてまたコンサート企画を再開して、お誘い受けたライブにも顔出すようになった。
 それで、ごく親しいシンガーの共演ライブの企画だから、我としても彼らのために何か少しでもお手伝いを、と思い「下準備」として「参考資料」の音源をつくろうと考えたのだ。

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