近況雑感・22012年01月27日 21時37分22秒

★明日は吉祥寺で肥後真一の本格起動ライブへ。

 まず昨日の続き。
 というけで毎度のことながら何か風邪っぽい。
 昨晩はブログ書きかけで頭が痛くて早めに寝てしまった。起きたら治っていたから良いけれど、立川では今インフルエンザが大流行して学級閉鎖が相次いでいるので要注意である。老人は罹ったらひとたまりもない。この寒い家でこの厳しい寒さをどう乗り切って春に繋げるか、あと二ヶ月の辛抱だと思うが、正直不安になる。まあ、オープニングライブの頃にはきっと暖かくなって春の兆しが満ちていると信じたいが。

 今朝方電話があり、ウチの近所の爺さんが病院で亡くなったと知らされた。その人は親たちとも仲が良く長年懇意にしていた方で、自分もよく知っていたのでややショックを受けている。肺炎だそうで、このところ体調が弱っていたから入院はされていたのだが、予想外にあっけない死であった。八十歳である。ウチの老親たちよりもいくぶん若い。母の病気入院の時は随分心配して頂いた。だからこちらも気にかけていたのだが、その人がまさかこんなに簡単に死ぬとは思ってもいなかった。

 少年老い易く学なり難しならば老人死に易く予期し難しであろう。ウチの近所で、親たちの世代で夫婦揃って健在なのは我が家とあと数軒しかない。あとは全て後家さんである。死に神が鎌を持って北風と共にやってきて、ウチの前を通り過ぎたという気がしている。次はどの家の前で立ち止まるのか。確かなことは我が家がもはやこの地区ではほぼ一番の高齢である。トランプのババ抜きで言えば、いよいよ札は少なくなってきている。次にひく確率は高いが、そのトランプ遊びは老人だけが参加しているわけではないのである。うっかりすると親たちではなくこのオレがひいてしまうかもしれない。

 明日は吉祥寺南口、井の頭公園へ向う路地にあるスナックブロンで、友人肥後さんの初ライブがある。彼は今まで中川五郎さんのライブに飛び入りで唄ったりとそれなりにステージは踏んでいるが、きちんとしたソロライブはこれが始めてのようで、正直自分も不安と期待でドキドキワクワクしている。

 これがベテランともなると、それはそれで安心し楽しみ方もわかっているから何も心配はいらない。しかし、逆に期待も驚きもそこにはないわけで、ある意味演者も観客もルーティンワークの中で留まってしまう。それも音楽の楽しみ方の一つではあるが、意外性はないしその日のライブを観なければならない必然性はない。

 しかし明日のライブ、自分とっては何はさておき観ておかねばという必然性がある。つまり一人の歌い手がここから旅立とうとしているならばその場にぜひ立ち会いたいと思うからだ。意外に何かのラストライブとか解散ライブ、お別れ会的ライブならば人は立ち会う機会はいくらでもあろう。それは宣伝もするし既に彼らは有名人だからだ。
 しかしこれからどう進むのかどう変わっていくのか未知数のうたい手の初の本格ステージはたぶんほとんど誰も来やしない。だからこそ価値があるし、それこそ見るべきものであろう。たぶんそこには成功も失敗もあるまい。ただ肥後真一という一人の新たな歌い手が緊張と興奮の最中で立ち尽くしているだけだ。そしてそれこそが「うた」なのである。
 うたが生まれるとき、その場に立ち会える光栄を有り難く思う。ぜひぜひ一人でも多くの方に体感してもらいたいと願っている。

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