また東京で地震、九州では大水害2012年07月03日 23時02分48秒

★この国はあまりに自然災害天変地異が多すぎる。

 今日3日、九州北部ではすごい大雨であったらしい。テレビで知ったのだが、増坊の妹が嫁いで今いる大分県の山中、中津市の耶馬渓町辺りでは全町避難勧告がでるほどの水浸しであった。
 今晩母が電話で様子を確認した限りでは朝から記録的な記憶にない豪雨が降り続き、町の低いところは水没して農協の作業小屋は流され爺さんが一人行方不明とのことだった。ちなみに妹の旦那はその農協に勤めている。まあ、妹たちの家は山裾の小高いところにあったから被害はなく無事勤め先から戻ってこれたとのことだったが、旦那の車は水没して動かずまだ戻っていないらしい。

 けっきょく、この国は海沿いであろうと山中であろうと絶対安全なところはどこにもない。大きな地震はいつまたどこで起こるかわからないし地震以外にも今の時代大雨洪水、台風・竜巻など自然の猛威は容赦なく突発的に起こる。それも頻繁に。現代文明はそうした災害に対して安全安心を謳い、万全の備えをしているはずなのだが、じっさい起きてしまえば常に想定外、予想できない規模となり各地に大きな被害をもたらす。

 ならば、脆弱な地盤の上の老朽化した原発を次々と稼動させていく国策、そして万が一のときの避難対策もなく、規制監督組織もないという現実は狂気の沙汰かあるいは救い難い楽天主義としか言いようがない。どれほど人類の英知があろうと昨今の異常気象も含めた自然の脅威に人間は非力であることをまず深く認識すべきであろう。
 自然災害に対して対策を立てるなと言っていない。対策はいくらでもできるだけのことはしたら良い。しかしだからこれで絶対安全、安心すべきでないしできやしない。人はまず謙虚でなくてはならないし危険な要素は予め取り除いておくことが考えられる得策であろう。そのいちばん危険要素が原子力発電所。何が起こるか全くわからないこの日本、このいくつもの複雑なプレートの上に乗っかっている極めて不安定な島国には原発はあまりにも危険すぎるということだけだ。

 友人にもいたが、原発には基本的には反対だが、日本経済を考えるといきなり全てはなくせない。段階的に時間をかけて稼動させつつ減らして将来的にゼロにしていけば良いという論もある。だが、それはその間に先の大震災のような自然災害が絶対に起きないという楽観に立っている。そして一度事故災害が起きたときの政府、電力会社の対応にさえもあまりに寛容であり信頼を置いている。彼らに事態の処理能力ないことはあからさまではなかったか。原発を彼らに任せて稼動させつつやがてはなくしていけるなどいう発想はあまりに楽観的であり、ある意味地球規模の無責任であると断言する。

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